トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

爆走!タンクトランサー

2008-12-14 04:55:27 | マシンロボ

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ごきげんようでござる!

トランスフォーマーとマシンロボは同じ変形ロボット玩具を代表するブランドであり、互いにライバル視するも、ネタのパクリ合いや対抗意識満々でぶつけてくる新商品等もあるものの、TVアニメを媒体とした販売戦略には差別化が見られでござるが、どちらも根幹と成るのは「君が選ぶ主人公!」だったでござる。

そう・・・ 「超ロボット生命体 トランスフォーマー」では、主人公を設定しないことにより、個々のキャラクター性を与える事によりファンを付けたのに対し、「マシンロボ クロノスの大逆襲」でが主人公を設定する事で、世界感を確立せせるも、玩具であるマシンロボに固定イメージを付けないように、脇役に追いやり、物語を進めるのは玩具販売のTVアニメ・オリジナルゲストキャラクター達でござる!

まあ、TVアニメの御蔭でイメージ付けされてしまうという理由は「ポケットモンスター」の主人公が最初に選ぶポケモンを選べないピカチューに選択したとか、主人公(サトシ)が、ピカチューに固有名をつけず、個体名で呼ぶのと同じ事でござるな。

しかし・・・ 「マシンロボ クロノスの大逆襲」では正直上手く行ったと言えないのでござる・・・

そう・・・ ロム兄さん(MRC、バイカンフー、6000円)が強すぎて全て持って行った感じがあるのでござるよ。 (笑)

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ちゅー事で今宵は、1986年にバンダイより販売された「マシンロボ クロノスの大逆襲」仕様のタンクトランサー(MRBW-1、タンクトランサー、1400円)紹介でござる!

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そう! 本品は当初、W-MR-03の商品番号で販売されたダブルマシンロボであり、TVアニメに合わせて箱のデザインと商品番号を改めた商品でござる。

まあ・・・ 本品自体には変更が無いと思うでござるよ。 (?)

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ダブルマシンロボとは、「2台のマシンが変形!合体ロボになってパワーアップ!」のコンセプトにより、600シリーズ台のマシンが合体して1体のロボットとなるのでござる。

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まあ、合体・・・ちゅーか・・・ 分離型なのかもしれないでござるな。 (?)

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タンクトランサーの本体はトレーラー(W-MR-031)であり、商品は600シリーズと同じくダイキャスト製パーツが使用されているでござる。

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本品のトレーラーは少々SF的なデザインが混じっているも、初期ダブルマシンロボ(3体)の魅力はミリタリーティスト溢れるデザインだったりするでござる。

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そう・・・ タンクトランサーの、タンク(W-MR-032)部分のデザインは陸上自衛隊の75式自走155mm榴弾砲風であり、ご丁寧に日の丸まで付けられており、付属のデコレーションシールも陸上自衛隊の文字は無いでござるが、実にそれらしいのでござるな。

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なお、それぞれのマシンは車輪が装備されている為に転がし走行は可能でござる。

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合体モードでは、トレーラーは、タンクトランサーの上半身となり、タンクは下半身となるのでござるが、下半身は砲台としても使用可能だそうでござる。 ?

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ロボットモードのデザインは翼を持った独特のデザインであり、センスも良いでござるが、残念ながら手持ち武器等は無く、戦闘用としては少々力不足ぽいでござるな。

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そう・・・ 肝心の155mm榴弾砲の固定位置がチト問題でござる。

通常姿勢での発射は難しそうでござる。 

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さて、タンクトランサーでござるが、第9話「爆走!タンクトランサー」では、トリムという名前でゲスト出演しており、故・塩沢兼人氏が演じておられたのであるから、一応は美形キャラ扱いだったようで、ルディという恋人と一緒に逃避行している役割だったでござるが・・・

「マシンロボ 美少女出て来た また死んだ!」

の如く、ゲストキャラの扱いは酷かったでござる・・・

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そう・・・ TVアニメの登場が以後無いのは、死亡キャラとなったので仕方が無いでござるが・・・ 死亡したのは、タンクトランサートリムなので、同型も多数存在していたハズなのでござるよ。

折角固有名称で登場したのに、タンクトランサー型全員のイメージを決定させてしまったのもTVアニメの御蔭でござるよ。 いやTVアニメの影響は怖いでござる。

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そう・・・ 「マシンロボ クロノスの大逆襲」の場合はインパクトが強すぎて、TVアニメによるイメージを定着させないハズの演出が、裏目に出て脇役やヤラレ役のイメージが定着してしまったのでござるな。

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残念ながら、TVアニメは成功したものの玩具販売用TVアニメとしては失敗したようでござる。

キャラクター付けを明確にした「トランスフォーマー」に玩具販売では負けたのでござるな。

故に「マシンロボ クロノスの大逆襲」は後半はマシンロボ軍団による集団劇(?)に路線を変更したでござる。

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そう・・・ タンクトランサーは、後半の軍団向きのキャラクターだったようにも思えるのでござる。

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なお、トレーラーには別売りのロッドドリル(MRB-1、ロッドドリルロボ、600円)等を乗せる事も可能なのでござるな。

まあ、一応はTVアニメに登場した事と、デザインなどで商品人気は高いでござる。

しかし、希少価値で言えばMRBW-1版よりもW-MR-03版の箱の方がプレミアが付いていたりするでござるな。

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因みにダブルマシンロボと同じコンセプトの商品はトランスフォーマーでも存在し、ダブルマシンロボが販売された翌年の1987年にツーインワン(D-96、バトルトラップ、1200円)(D-97、フライホイール、1200円)が販売されたのでござるよ。

ツーインワンは明らかにダブルマシンロボのパクリでござるが、2台のヴィークルによる合体で一発変形するギミックやツーインワン同士の交互合体を可能にしているのは、ダブルマシンロボ(全6種)に無いギミックでござる。

そのままパクらないで独自のギミックを仕込むタカラの商品には開発者の意地が感じられるでござるが、ギミックを仕込んだおかげで、プロポーションは完全に負けているでござるな。

まあ、商品開発は一人勝ちで独走するよりも、ライバル関係で切磋琢磨する競作の方が拙者的には好きなのでござるよ。