一日書き込みをサボってしまった。
昨日は、大学の同級生や先輩、後輩の
出演したコンサートへ行ってきました。
定期的に開催しており、5回目。
内容はピアノ4人と声楽1人。みな女性。
五者五様で、とても楽しめました。
音楽を勉強して卒業した人が、
卒業後音楽活動を続けるのは、難しい。
演奏家としてやっていく人、
教員になる人、僕のように趣味で続ける人、
きれいさっぱり足を洗う人(これが結構いる)、
様々だ。
やっぱり、自分が音楽に関わって生きている
者としては、こういうコンサートに触れることは、
刺激になる。内輪のコンサートではあるけど、
何も無理をして大規模にやれば良いってものでもない。
何が大事かって、どんな形であれ続けていくこと。
そして、しばしば足を運び、
その人たちの演奏が少しずつではあるが
毎回確実に変わっていくこと、
これに立ち会うことが、
こういうコンサートへ進んで行く僕にとっての
最大の喜びだ。
プロでなくたって、刺激になることは沢山ある。
自分も頑張りたいなと思った。
話は変わる。
今日、体操の世界選手権で、
冨田洋之が個人総合優勝、
水鳥寿思も2位に入った。
日本人優勝は31年ぶり。
今、録画放送を見ながら書いてます。
これって、凄いことなんですよ。
「すぽると」では一番最初に報じていた。
良かった。
僕、スポーツ好きなのですが、
世界選手権とか日本選手権とか、
生で見たり録画してまで見たりする。
体操に関しては、昔体操を扱う雑誌を買っていて、
よく見ていた。
選手で言うと、小菅麻里や菅原リサのファンでした
(時代を感じる)。
男子では、清風高校コンビが活躍していた頃。
ご存知のとおり体操は昔お家芸で、
冬の時代を越えて、昨年「栄光の架橋」が架かった。
この間、体操のルールは大きく変わった。
昔は日本人が「ウルトラC」を編み出して
一世を風靡していたが、
今は「スーパーE難度」。
オリンピックを境に変わるらしく、
今は昔のような10点満点は絶対に出ない。
とにかく、加点を増やすためには、
スーパーE難度の技を入れなければ
高得点の演技構成が出来ないのだ。
それだけ入れても、例えば9.9点の演技構成だったりする。
ルールに対応することが、絶対条件なのだ。
低迷していた時代、日本が見い出した活路。
それが「美しい体操」だった。
体操がどれだけルール改定されても、
見失ってはいけない原点。
そこに着目した。
子供の頃から、指先、つま先の揃った体操を
常に意識させる。そうすることで、
大人になって、見栄えの良く美しい体操が
出来るということ。
オリンピック種目別あん馬で金メダルを取った
鹿島丈博。ダイナミックで且つ美しい演技だった。
子供の頃の映像を見たが、つま先まで
意識の行き届いた演技をしていた。
今回の話。冨田はとにかく安定感が違った。
ミスが本当に少ない。
得意のつり輪は絶対にフラフラしない。
ルールが変わると技の目先の
見栄えばかりを追い求めがちだが、
こういう地味なところにこそ、本質がある
(これ何にでも言える。本質を見誤らないことが大事)。
水鳥の跳馬の演技、これは凄かった。
よく着地を決めた。
そしてメダルのかかる鉄棒も会心の演技だった。
彼らが子供の頃から、一貫した哲学の元で
指導を受けてきたからこそ、今がある。
1日2日でそう変わるもんじゃないのだ
(勿論、意識次第ですぐ変わることもあるけど)。
長期的な視野に立つこと、
そしてその根っこには、本質があること。
大事だな。
体操の演技に心動かされ、書いてみました。