佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

アンコン(NiVEC)を振り返る~合唱団Lalari編~

2007年01月30日 20時55分26秒 | 合唱

 

 他の方に習って、出演団ごとに書いてみます。

 

 

 ララリの方は、一昨年はコンクール関東大会後一時休止し、

翌年から練習を再開。

昨年は、県どまりだったこともあり、10月の小さな本番後、

練習を継続して、自分たちで本番をということで、休まず、

アンコンまで練習することになりました。

 

 先生にお願いせず、自分たちだけで行うことにし、

選曲は僕が行いました。

 

Ave maria (H.Busto)

○と△の歌(武満徹)

O quam gloriosum est regnum(T.L.de Victoria)

 

の3曲。

ブストの曲は、この合唱団と以前ゆかりがあるそうで、

モチベーションを上げるために選曲。

ルネサンスを歌いたいこともあって、ビクトリア1曲。

せっかくなので邦人もと思い、武満を1曲間に挟みました。

 

 ただ、練習回数は少なく、

合唱団全体として、アンコンへのテンションの持って行き方が

明らかに足りませんでした。

ちゃんとした練習は、12月の1回と、1月の1回と、前日のみ。

遠方組が多いので通常月1回の練習。

それでも通常はあまり集まらず、多くても10人程度で練習。

今回は、16人上限での参加のため、僕が歌わず振ることになり、

前で指揮して練習していましたが、

本番で歌うことや人前で歌うことの意味などを

もう少し考えないといけないなと思いました。

指揮者としても、この合唱団の勿体無い点に

流されがちになってしまったのは、課題だと思います。

 

 

 前日の練習は、突貫工事ながらも、

結構良い感じで締めくくれたのですが、

本番、午前の練習後、

そのときから腹痛等で体調が非常に悪かったテノール一人が

ステージに乗れなくなり、

それを聞いたのが14:30。

今回テノールは2人。で、div.もあり、1人ずつで分かれる予定でした。

なので、パートが欠けることになってしまいました。

 

 

 15:00に集合の予定。

div.がなければ一人で歌ってもらったのですが、

散々頭を悩ませた結果、僕が歌いながら振ることにしました。

本来自分はバリトンなので、テノールの音域や歌いまわしは厳しい。

しかし、30分で楽譜を見て、

リハーサルでとりあえず試しました。

僕も合唱団の中に入って歌い振り。

2列の予定も1列に変更。皆が見えるように。

 

 

 いざ本番。

真ん中で挨拶して、そのまま譜面台を持ってテノールの位置へ。

1曲目のブスト。出だしから間違いまくり。

地に足が着いていないという感じでした。

緊張はしていなかったのですが、ふわふわしていました。

普段バリトンで歌っていると、通常モードだとバスの音に耳が行き、

気を抜くとそちらに流されてしまう。意識をテノールにし続けないと

自分の場合は難しいんですよね。

2曲目、3曲目は何とか歌い振り切りました。

しかし、応急処置の感は否めず、結果は銅賞でした。

 

 

 結果はショックでしたね。

アクシデントを差し引いても、銅賞かと思うとかなり凹みました。

もともと団員には、銀賞くらいのポテンシャルはあるはずなので、

それが引き出せなかったのは指揮者として反省です。

確かに、上限16人での参加であれば、

それなりのサウンドを作らないといけない。

聞き手に物足りなさが残ったのも事実だと思います。

音楽的な突っ込みが足りなかった部分を

銅賞と評価されたと思っています。

まあ、賞については言いたいこともありますが(笑)、

全団体聴いたわけじゃないので、差し控えておきます。

 

 

 でも、これを良い薬にしないといけません。

ショックだった団員も他にいたと思います。

賞へのショックというより、音楽への取り組みの姿勢について、

今度の全日本コンクールへ向けて、

一人一人が考えないといけませんね。

ちょっとキツいことを書きましたが、団員の皆さん頑張りましょう。

 

 

追伸  実は当日、家へ帰ってから食べたデザートで胃もたれ。

夜中の3時に目が覚め、気持ち悪く胃薬を飲むも

結局上も下も大変なことに。。。(食事時の方すみません。。。)

しばらく動けませんでした。。。

ということで、直前リタイヤした団員、呼び戻さず正解でした。。。

いやー、腹痛は切ないです。。。


メディアリテラシー考~本質を見極めること~

2007年01月29日 23時09分18秒 | 日記・エッセイ・コラム

 

 アンコンネタの前に、

書きやすいほうを先に。

「あるある」の問題で、書いておこうと思いました。

 

 

 メディアリテラシーとは、

先端的な情報通信機器を使いこなせる能力とともに、

さまざまなメディアが伝える価値観・イデオロギーなどを

うのみにせず、主体的に解読する力をつけること、

ということです。

 

 

 あるあるを例にとれば、

納豆の情報について、

テレビが放送しているのだから、正しいということでなく、

そこに何か問題はないのか、

本当にそうなのか、まず、自分の頭で想像することから始まると思います。

僕はあの番組を見ていないから直接は分かりませんが、

例えば、薬には主作用と副作用が必ずあります。

副作用は、目に見えて起こる場合も、そうでない場合もあります。

必ず両方があるはずということを念頭に置けば、

薬ではないですけど、

納豆を食べることが、本当に主作用だけなのか?

放送されたこと以外に、抜け落ちている点はないのか?

こんな都合の良い情報しか流していないが、本当なのか?

少しは、自分で考えるのではと思います。

 

 

 そもそも、「物事を疑ってかかる」というのは、

本来、研究者の行うことで、一般市民にここまで求められるというのは、

正直寂しい気もしますが、そういう時代ではないですね。

ネットの世界は匿名の世界です。

ここでの情報を真に受けてはいけないのです。

それなりのものとして考えないといけない。

 

 

 もちろん、新聞やテレビも同じです。

人は、「名前」に信頼を求めます。

大新聞、大放送会社、それに信頼性を見い出します。

しかし、それすらも、正しいわけではない。

 

 以前、何かの授業かで、

データの真偽性について、聞きました。

例えば、世論調査とか、

○○の調査とか、その結果だけを見て騒ぐのではなく、

どういう方法で取られたデータか、

また、それをどういう形で掲載しているか、

しっかり判別しないといけない、と。

そこでは、大新聞社に実際掲載されたデータを元に、

データの使い方の恣意性などについて、問題視していました。

 

 

 就職時に試験を受けるとき、

政治学?かなにかで勉強した記憶があります。

政治は、「大衆政治」の時代に入った(いつからかは忘れました)と。

ここで言う大衆とは、悪い意味でのもので、

メディアリテラシーの無い存在として用いられています。

メディアの情報の操作によって、政治が動いていくことです。

小泉前首相は、メディアを巧みに使いました。

「民間に出来ることは民間に」

「改革なくして成長なし」

「郵政造反組への刺客」

分かりやすい言葉で、メディアを操り、大衆を操作したのです。

 

 

 メディアというのは中立ではありません。

最近の右傾化の傾向は、見ていて怖いものです。

メディアは、とにかく見てもらわなければ話にならない。

世の中の動きに、非常に敏感なのです。

いままで出演していたのに、

知らず知らずの間に、出演しなくなった(できなくなった)学者とか、

評論家とかがいるのです。

  

 

 「民間に出来ることは民間に」

本当にそうなのかと、立ち止まって考えないといけません。

民間の悪いところは、数多くのニュースが語っているではないかと。

もちろん、公の悪いところも、数多くのニュースが語っています。

民間だとか、公だとか、という二分割でなく、

本質を見ないといけない。

 

 

 例えば、公共事業=悪、という図式。

こういう分かりやすい文言に踊らされてはいかんのです。

必要な公共事業だってあるのではないかと。

地震や水害などの災害によって、インフラの整備がいかに大事か、

そして、防災対策がいかに大事か、

分かったはずではないのかと。

 

 

 メディアというのは、公平ではありません。

一面的なものの伝え方をします。

悪いところは書かなかったり、

一つの方向から物事を伝えます。

分かりやすい言葉に踊らされるのではなく、

何が大事なのか、何が重要なのか、何が本質なのか、

見極める力が必要な時代です。

まとまりがなく恐縮ですが。。。

 


アンコン(NiVEC)終了

2007年01月28日 23時38分15秒 | 合唱

 

 28日、終了しました。

前日書いたとおり、指揮者で2団体への参加でした、

のはずが、、、(詳細は明日)。

 

 

 結果は、合唱団Lalariは銅賞。

女声アンサンブルirisは銀賞でした、

結果については、正直ショックでしたね(苦笑)。

まあ、書きたいことは山とありますが、

今日はアンコン後、合唱団の練習があり、

その後メルマガ等の発行もあって、時間がないので、

明日にでも。

いやー、つかれた。。。

 


明日はNiVEC

2007年01月27日 23時27分12秒 | 合唱

 

 明日28日は音楽文化会館にて、

新潟県ヴォーカルアンサンブルコンテスト(通称NiVEC)です。

高校生、中学生が多数参加します。

一般は11団体。私は今回、「指揮者」という形で

2団体参加します。

「合唱団Lalari」と「女声アンサンブルiris」です。

 

 

 今日は午後がララリ、夜がイリスの練習でした。

両方ともまさに「突貫工事」でした。。。

ララリは月1の練習、イリスは今回限りの団で、全練習4回。

本番に向けて、無理やり何とかしたって感じですが、

雰囲気は出来上がってきたと思います。

 

 

 先輩指揮者こっちさんが書いているように、

歌い手としては、アンコンに対する思いはいろいろあります。

アンサンブルは、歌い手として参加したほうが楽しいですし、

「歌い手として」アンサンブルをリードしたり、

曲を創っていく、そういうスタンスが望ましいとは思います。

 

 

 しかし、僕にとっては、振る機会が欲しい。

ララリは人数的な問題でたまたま指揮を振ることになりましたが、

イリスは完全に自分発信なので、

結果ではなく、音楽という形にして、団員の心に

何かを残さないといけません。

今回はそういうスタンスです。

今日は本番前なので、練習等のことは、

また明日にでも結果含め書きます。

 

 

 何でも最近のアンコンは

「ミニコンクール」化しているとのことらしく、

個人的には、中学校と高校を聴いて、

それについて意見したいなと思ったのですが、

参加するため全部聴けるわけじゃないので、

どこまで意見できるかは分かりません。

16人という上限は、他のアンコンに比べても多くはありませんが、

個人的に、中学生や高校生のレベルで、

ピアノとのアンサンブルを実践できるかというと、疑問です。

そういう意味では、アカペラでの参加の方が

個人的には望ましいと思いますが、どうでしょう。

明日聴いてみて、また参加して、判断したいと思います。

なにせ初参加なので(苦笑)。

 

 

 ぜひぜひご来場下さい。

高校生は10:00から、

中学生は12:30から、

大学は15:18から、

一般は15:36からです。