佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

危険な感じが

2012年03月31日 02時34分46秒 | スポーツ

 

 アルビレックス新潟、

名古屋戦をテレビ録画観戦。

 

 まず、

結局Jリーグプレミアムパックが無くなった

ひかりTVを解約し、

スカパーオンデマンドに行こうかと思いつつ、

結局BSのJ―SPORTSがJ1全試合放送するらしいので、

今は16日間無料体験に加入して、

おそらくそのまま視聴を続けることになりそうです。

というか、スポーツ沢山ですね。なかなか良いです。

 

 で、名古屋戦は、

非常に何とも言えない失意を感じる試合になりました。

 

 アウェーの地に行ったサポーターが、

「闘え新潟!」のコールを試合後に繰り返していたのが

(いつもしているのかもしれませんが)、

なんかすべてを象徴している感じがします。

 

 もともと新潟は、

個々の能力の高いチームが苦手で、

一対一で後れをとって次々にギャップを作られて失点、

というパターンが多いと思うのですが、

それ以上に、

新潟の攻撃のかみ合わなさが、

サポーターとかのモヤモヤに繋がっていると感じます。

 

 チェックに来られたDFが簡単に前線に蹴りだしたり、

ボールが全然繋がらない

(急いで攻めようとしてワンタッチ→ミス)とか、

ちょっと苛々が募る試合展開ですね。

あと、前線の個々の能力は高いはずなのに、

全くかみ合っていない感が、一体どうなっていくのか、

という不安を感じさせます。

特に平井は、いったいどういう特徴をもった選手なのか、

少なくともここまでの試合では良く分からない。

 

 多分、

どこを基準にサッカーをするのかが分からないので、

例えばFWから逆算して考えれば

FWの得意なパターンの動き出しとかもらいかたを基準に、

そこにMFがパスを出す必要があるし、

何かを基準にしないと、かみ合わないままになってしまう気が

しております。

 

 ただそういう意味では、

個人的にはFWよりも、MFにこそ問題がある気もしています。

正直を言うと、前も書いたかもですが、

ボールがちゃんと前線に入らない、収まらない、

つまり、タメが出来ないので、

結局パスを急いで繋ぐばかりになってしまって、

攻撃に厚みが無い(ミスが出たらそのまま相手のボールが渡る)、

選手が選手を追い越すタイミングが無い、

という感じですかね。

だから、例えばこれは、

「マルシオ・リシャルデス症候群」とでも言えて、

ミシェウが出れば少し解決する気もするけど、

結局それはタメを作れる個の選手頼みで、

継続性がないなと感じたり。

 

 いろいろ言いだすとキリがないですが、

ボールの奪い方とか、選手同士の距離感とか、

まだ解決できることがある気がするのですが、

いかんせん、黒崎監督にそういう修正を任せられるのか、

という感じまで、僕自身はこの3連敗を少し深刻にとらえています。

 

 新任の監督を代えてしまったガンバ大阪との戦いが、

一つの試金石になる気がしています。

新潟は監督を安易に代えないことで

結果を出してきたチームなのですが、

ここで負けてしまうと、3年目の継続性とは何ぞや、

という話になるので、

厳しいことばかり書いていますが、

内容を伴った勝利を期待したいところです。

 


オペラ

2012年03月26日 01時38分10秒 | クラシック

 

 土曜日は、

新潟オペラスタジオ公演「コジ・ファン・トゥッテ」へ

りゅーとぴあ能楽堂へ行ってきました。

 

 懐かしいというか、

昔やりましたね。グリエルモ。

あんまり覚えてないけど。

というか今考えると声ちがうよね。。。

 

 今回は、かなりカットしたようで、

非常にコンパクトにした分、

このオペラを知らない人にとっても

飽きずに楽しめたのではと思いました。

実際は3時間かかりますからね。

 

 このオペラは、ストーリーが単純で、

登場人物も少ないので、

話としては初めての人にはとっつきやすいですが、

音楽的な部分ではむしろ通好み、、、というか、

モーツァルトのオペラの中でも

非常にアンサンブルが多いんですね。

今日の演奏は、歌い手が非常にそこを意識していた

というサウンドに聞こえました。

聴き手からすると有名なアリアが、

というところでしょうが、

とにかくアンサンブルが楽しいので、

僕は非常に好きなオペラです。

聴きながらとても楽しかったですね。

 

 モーツァルトは本当に人間観察が得意というか、

「アンサンブルが多い」ということは、

このオペラが6人の関係性の中で進んでいくということです。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、

例えば「ドン・ジョヴァンニ」というのは、

登場人物同士の関係性、ではなく、

主役ドン・ジョヴァンニとそれぞれの役の関係性、

という形で進むので、

曲中にアンサンブルが非常に少ないですね。

ストーリーとか、キャラクターとかを考えると、

やはりドン・ジョヴァンニは非常に好きなオペラですが、

モーツァルトらしいといえば、

フィガロの結婚とかこのコジファンになるかと。

ただ、フィガロは若干関係性が複雑で、、、

導入としては今日のオペラはとても良かったのではと

感じました。

 

 音楽面で言うと、

オケは皆さん頑張ってました。

やはり笠原さんの力は大きいと思います。

欲を言うと、弦楽器のハーモニーの部分と、

能楽堂という会場の特徴で、

もう少し低音部分の音が欲しいなと聴いていて感じました。

 

 歌い手の皆さんも、

これは推測ですが、

お客さんが入った能楽堂の響きに

最初は慣れてなかった感じがしましたが、

さすがに、皆さんすぐに対応して

堂々とした演奏になった気がしました。

演奏を聴きながら、

この日の他の役柄の方が恐らく合う、という人もいたんですが、

恐らくご本人もそれを自覚しながら、

一生懸命そこに声を近づけ対応しようという

努力をかなりされたんじゃないかなと

歌を聴いて思いました。

だから、個々のキャラがある程度立っていたので、

アンサンブルとしては非常に面白い演奏になった、

という感想です。

 

 次は何をやるでしょうかね?

モーツァルト以外の路線もぜひお願いしたいなと。

みなさまおつかれさまでした。