佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

新大室内合唱団第24回定期演奏会

2005年12月31日 12時47分08秒 | 合唱

 12月18日(日)、出身合唱団の定期演奏会へ行く。

会場は音楽文化会館。

 

 今年は全国大会で銀賞。

人数も増え、充実した様子が伺える。

 

 1ステはアカペラ。

ラッソのEchoは、客席両側に合唱隊を配置。

両方なのが良かったと思う。

モートンを挟み、ラインベルガー。

このドッペルコーラス、まずまずの響きだった。

サウンド的に、非常にブリリアントな響き。

いい音が鳴っていた。

 

 2ステは学指揮ステージ。

総じて言ってしまうと、言葉の発語へのアプローチなど、

細部への詰めの甘さを感じる。雰囲気に任せてしまった感じが。

しかし、学指揮の苦労は分かっているつもりなので、

これからも頑張って欲しい。

 

 3ステは「オペラ座の怪人」。

うーん、英語の発音、陰影が出るといいなと思う。

このステージを一番暗譜して欲しかったかな。

 

 4ステ、高嶋みどり「白鳥」。

響きとして、サウンドとしては良い。綺麗で厚みがあるのだが、

そこから先へのアプローチが欲しいと思った。

終曲の「小鳥が歌う」は、手慣れていて良い演奏だった。

 

 時間のない中での定期演奏会と思う。

1回1回の練習の中で、より積極的な音楽作りを

して欲しいと思う。

言葉へのアプローチ(音楽的な)ができれば、

もっと完成度が増すはず。

でも、僕がいたときより、明らかに良いサウンドを

手に入れている。うらやましい。

主要ポストが変わると思うが、

来年以降の活動にも注目したい。


トリオ・ベルガルモ室内楽シリーズ[2005GALA]

2005年12月31日 12時34分57秒 | クラシック

 文楽からその足で(またはしご)、

上記演奏会にだいしホールへ。

 

 このトリオは、新潟出身の

庄司愛(Vi)、渋谷陽子(Vc)、石井朋子(p)で2004年に結成。

スタジオスガマタの協力を受け、室内楽シリーズを7回開催。

今回は場所をだいしホールに移し、

クラリネットの広瀬寿美を迎えての演奏会。

 

 ベートーヴェンのピアノトリオ第4番「街の歌」、

各パートの主張が足りないと思った。

合わせたいという気持ちは伝わってきたが、

小さくまとまってしまった感じ。

曲の構成を理解し、そこに光を当てて欲しいと思った。

 

 ショスタコービッチピアノトリオ第2番、

作品の背景から非常に重い作品。

ベートーヴェンと比べて、こちらの方が良い出来だった。

この作品知らなかったのだが、聴けて良かった。

ショスタコービッチに対する興味も湧いた。

 

 メシアン「世の終わりのための四重奏曲」、

この頃の作品の演奏について、僕には、評価するだけの

引き出しがない。。。と思いながら聴いていた。

でも、この作品を新潟で演奏すること自体に意味がある。

 

 全体を通して、チェロの渋谷陽子さんの積極性が目立った。

他の2人にも、同じくらいのアプローチが欲しいなと思った。

とにもかくにも、このシリーズ、非常に有意義なので、

これからも続けて欲しい。足を運びたい。


文楽入門―まず文楽に触れてみよう―

2005年12月31日 12時19分59秒 | クラシック

 12月17日(土)、りゅーとぴあの文楽入門へ行く。

 

 毎年、文楽の公演に合わせて、入門講座を開催している。

会場は能楽堂。参加者は多くなかったが、外国の方もいて、幅広い。

ただ、若い人に、もう少し来て欲しいと思った。

 

 僕は、日本の伝統音楽には正直疎い。

それを補うため、今回足を運ぶ。

VTRを見ながら、解説が入る。

 

 正直言うと、VTRではなく、本物を見せながら、

解説して欲しいなとは思った。

ただ、入門編としては悪くないが。

文楽の副読本というか、資料も頂く。

これで無料なら大きな価値がある。

来年の公演に出来たら行ってみたい。


上原彩子ピアノリサイタル

2005年12月31日 12時12分52秒 | クラシック

 12月13日(火)上原彩子のピアノリサイタルへ行く。

 

 前から聴きたかった一人。

しかし、実力からして、

もう少し人が入ってもいいのではと思った。

3階席はあらかじめ売らなかったようだし。

 

 モーツアルトのソナタは、結構独特な弾き方。

ちょっとロマン派っぽかった。

でも、こういう光の当て方もあると思う。

fとpの交替、粒の揃った音から、実力の程が伺える。

シューマン「クライスレリアーナ」非常に良かった。

ロシアもののイメージがあったが、

このピアニストの幅広さを示した。

 

 後半はロシアもの。

スクリャービンは、非常に官能的な作品。

ラフマニノフのソナタとともに、演奏には

スケールの大きさ、安定した力を感じる。

 

 全体を通して、彼女のピアニストとしての

振り幅の広さを感じた。もう一つ何かほしいという

思いも残ったが、それが何かは分からず(すみません)。

結婚もし、公私共に充実している彼女、

今後の活躍に注目したい。


東京交響楽団第34回新潟定期演奏会 ~古典派の重鎮~ ヘンデル「メサイア」

2005年12月31日 11時59分46秒 | 合唱

 12月11日(日)、だいしホールから、

新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあコンサートホールへ

演奏会のはしご。東響のメサイアを聴きに行く。

実は、にいがた東響コーラスを聴くのは初。

 

 感想ですが、

男声の響き、特にテノールがちょっと厚いというか、

生っぽい響きなのが気になった。しかし、アマチュアの水準としては

決して悪いものではない。ただ、音色に関しては、

練習の中でもう少し練れるといいなと思った。

 

 しかし、一番違和感があったのは、オケのサウンド。

ブラウト編曲版を使用しているのだが、

何と言うか、金管楽器群が、思いもよらない所で鳴る。

去年、新潟メサイア合唱協会で歌わせていただいた時の

オケのサウンド、というか新潟でのメサイアはここのメサイアを

ずっと聴いてきたので、この厚みのあるちょっと派手な響きは、

良い悪いと言うよりも、好みではなかった。

何と言うか、音の輪郭がぼやけるというか。

鋭さに欠けるというか。

東響のオケの出来も、ザッツの不揃いとかもあり、

もう一歩と感じた。

 

 とにもかくにも、

ここのにいがた東響コーラスには、

オケつき合唱の作品を新潟で演奏するという意味において、

重要な役割を担っている。

今後も足を運びたいと思う。皆さんも注目してください。