佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

德永英明考~祝・紅白初出場をアルバム「VOCALIST」から読み解く~

2006年11月29日 21時09分11秒 | ポピュラー

 

 気持ちが若干停滞気味で、早めに家へ帰ったのですが、

ちょうどNHKで嬉しいニュースを見ました。

 

 

 

 

德永英明、紅白初出場!

 

 

 

 

 僕と徳さん(と呼ばせて頂きます)の馴れ初めは

長くなるので今日は止めておきますが、

今日は、なぜ今、德永英明が紅白に出るのか、

それを、彼のアルバム「VOCALIST」から

読み解きたいと思います。

知らない方に知っていただきたいので。

 

 

 德永英明の名前くらいは知っている人が多いと思います。

何と今年デビュー20周年!今、45歳です。見えない!

「レイニーブルー」でデビューし、「輝きながら」でブレイク。

他代表曲といえば「壊れかけのRadio」でしょうか。

他にもたくさん良い曲があります。

 

 最近話題になったといえば、

一時、ウィリス動脈輪閉塞症という病気にかかり、

長期休養した時でしょうか。通称「もやもや病」です。

珍しい病名が知られるきっかけになりました。

ものすごく大雑把に説明すると、

主だった脳の血管が詰まり、生きようとする血管が、

その周りに、ものすごく細かい毛細血管となって表れます。

その影響で、手足のしびれ、言語障害など様々な症状を伴います。

この毛細血管がレントゲンでタバコの煙の様に映る事から、

通称「もやもや病」と呼ばれます。

 

 

 これで長期休養を余儀なくされましたが、

無事に復帰して今活動しています。

 

 

 

 

 で、今回、なぜ紅白に出ることになったのか。

 

 

 

 

 アルバムのヒットです。

 

 

 

 

 紅白の選定基準は、結構不明瞭で、

発表された時に、「なんでこの人?」と思うこと、

結構あるのではないでしょうか。

それが徳さんにあったらいやだと思い、この場を借りて

説明しているわけです(笑)。

シングル曲のヒットだけが選定基準ではないということです。

 

 

 そのアルバムが「VOCALIST」です。

いわゆる「1」のリリースが昨年の9月14日。

そして、「VOCALIST2」が今年の8月30日。

「1」の方が最初ロングヒットとなって、

今セールス30万枚を超えています。

「2」の方もロングヒットを続けていて、「1」に迫る勢いです。

 

 

 で、このアルバムがなぜ売れたか。

 

 

 まず、「明確なコンセプト」があります。

このアルバムは、男性ヴォーカリストである德永英明が、

女性ヴォーカリストの名曲をカバーするというコンセプトです。

その高い音域、声質、歌唱に定評のある徳さんが、

異性である女性の曲をカバーする、

このコンセプトが見事に当たりました。

せっかくなので、参考までに、徳さんがカバーした曲を下記に。

 

 

VOCALIST「1」

 

01. 時代 (作詞・作曲:中島みゆき)

02. ハナミズキ  (作詞:一青窈/作曲:マシコタツロウ)

03. 駅  (作詞・作曲:竹内まりや)

04. 異邦人  (作詞・作曲:久保田早紀)

05. シルエット・ロマンス  (作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお)

06. LOVE LOVE LOVE  (作詩:吉田美和/作曲:中村正人)

07. 秋桜  (作詞・作曲:さだまさし)

08. 涙そうそう  (作詞:森山良子/作曲:BEGIN)

09. オリビアを聴きながら  (作詞・作曲:尾崎亜美)

10. ダンスはうまく踊れない  (作詞・作曲:井上陽水)

11. 会いたい  (作詞:沢ちひろ/作曲:財津和夫)

12. 翼をください  (作詞:山上路夫/作曲:村井邦彦)

13. 卒業写真  (作詞・作曲:荒井由実)

 

VOCALIST「2」

 

01. 雪の華 (作詞:Satomi/作曲:松本良喜)

02. いい日旅立ち (作詞・作曲:谷村新司)

03. あの日にかえりたい (作詞・作曲:荒井由実)

04. 未来予想図II (作詩・作曲:吉田美和)

05. かもめはかもめ (作詞・作曲:中島みゆき)

06. セカンド・ラブ (作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお)

07. シングル・アゲイン (作詞・作曲:竹内まりや)

08. あなた (作詞・作曲:小坂明子)

09. 恋人よ (作詞・作曲:五輪真弓)

10. なごり雪 (作詞・作曲:伊勢正三)

11. M (作詞:富田京子/作曲:奥居香)

12. 瞳はダイアモンド (作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂)

13. for you… (作詞:大津あきら/作曲:鈴木キサブロー)

 

 

 凄いですね。名曲ばかり。

元歌を誰が歌ったかは書きませんでしたが、皆分かりますよね。

 

 

 

 そして、売れたもう一つの理由。

「カバーの通例を破ったこと」です。

 

 

 その曲をカバーする場合、

大抵の場合、歌唱力のある人は、

アレンジ含めその曲を「自分色」に染め上げます。

それが、普通のカバーです。

 

 

 しかし、徳さんはそれをしなかったのです。

まず、女性の曲という一つの壁があり、

それを超えるために徳さんがまずしたことは、

 

「元歌の歌い回しを徹底的に研究する」こと。

 

原曲を尊重したのです。

そして、その原曲に近い歌い回しを心がけてレコーディングした、

そう語っていました。

実際、アルバムを聴くと分かりますが、

本来德永英明というのは、とても熱い歌手です。

しかし、ヴォーカリストとして、その曲を自分流に歌いこなすのではなく、

ヴォーカリストとして、その曲をリスペクトして歌う。

そういうスタンスを取ったのです。

これは、病気になったことで、

自分のためじゃなく、人のために歌うことを

考えるようになったからだとどこかで語っていました。

 

 

 その人色に染まったカバーアルバムはたくさん出ています。

河村隆一、スクープ・オン・サムバディのTAKE、

槇原紀之など、男性歌手も結構出しています。

 

 

 しかし、これ、その人色に染めると、

その人のファンしか買わないわけです。

曲を聴くというより、その人の歌唱を聴く感じですね。

 

 今回の徳さんのアルバムは、本人のエゴを捨てて、

その曲の歌い回しを優先し、曲に寄り添う歌唱をし、

またアレンジにおいても、華美にするのではなく、

原曲の骨組みをのこして可能な限り色々なものをそぎ落とすことで、

その曲自体の中心部分、良さを引き出すことに成功したわけです。

 

 つまり、德永英明というヴォーカリストが歌っていながら、

その人の「歌唱」を聴くのではなく、その「曲」自体を聴くことになり、

しかし、異性である德永英明が、違った色合いも与えている、

そういう稀有なアルバムになったわけです。

 

 

 選曲の幅広さや、

コンセプトの明瞭さ、

そしてそのスタンスにより、

德永ファンのみならず、

世代を超えて、幅広く支持されたことが、

ロングヒットという結果に結びついたわけです。

 

 

 

 その結果が、今回の紅白出場になった、

そういうわけです。

 

 

 

 それにしても、デビュー20周年かと思うと、結構感慨深いですね。

だって、僕が徳さんと出逢ったのは小学6年生の頃ですから。

いやー、歳も取るわけです(苦笑)。

 

 

 

 そう、このアルバム、何度聴いても聴き飽きないんですよね。

曲がそもそも良い。そして、その曲を引き立たせるアレンジと歌唱。

「ヴォーカリストの概念を破ったヴォーカリスト」と

勝手に評してみました(笑)。

皆さん、宜しければ、一度聴いてみてください。

徳さん、おめでとう!!!

 


イライラ→ニコニコまでの一日

2006年11月29日 00時09分05秒 | 日記・エッセイ・コラム

 

 最近気持ちの調子が悪く、

今日は職場を出るときから結構イライラしていました。

車の中での様子は大変なものでしたが、

それをそっくり書くのは、自分の評価を著しく下げることなので(苦笑)、

書きませんが、ちょっと荒れ気味でした。

前の車に八つ当たりしてみたり。。。

(八つ当たりというのは、「当たる」のではありませんよ。念のため(笑))

 

 

 そして、演奏会の前に、

某公民館で、某登録の手続きをしました。

それでまたイライラ。

大体予想はしていたのですが、

新しくなったシステムについて、担当者が良く分かっていない。

今、新潟市内の公民館は、オンラインで予約できるのですが、

IDだか何かが必要なのですね。

その登録にえらい手間取り、イライラ。

窓口の人にちょっと当たってしまいました。。。

 

 

 大人気ないと思って、帰りがけには一応頭を深く下げて去りました。

そしてそれを引きずりながら、急いでりゅーとぴあへ。

これで間に合わなかったらイライラは頂点だったと思いますが、

何とかギリギリ間に合い、客席へ。

 

 

 そう、この演奏会が素晴らしかったです。

ラファウ・ブレハッチのピアノリサイタル。

良かった。経歴に恥じない演奏。

1曲目から興奮して聴いていました。

げんきんなものです。演奏によってニコニコになりました(笑)。

音楽は正直です。そして、音楽に携わる者もまた正直かなと。

そう思った演奏会でした。

いやー、やっぱり音楽の力は偉大です。

 

 

 演奏会レポはまた。

ん、レポがたまっていきますね。。。

なるべく早く書きたいと思います。

 


長岡フェニックス合唱団反省会

2006年11月28日 00時05分29秒 | 合唱

 

 今日月曜日、19日の演奏会の反省会がありました。

 

 

 当日録画していた映像を見て、

団長や財団関係者の挨拶や意見交換などがありました。

 

 

 実は今回、当日のCDやDVDの申し込みがあって、

僕はDVDを注文(まだ振り込んでないけど。。。)。

しかし、今日の映像は、販売のものとは違うらしいとのこと。

確かに、音があんまり良くなくて、

ホールで聴いていた人の感覚とはちょっと違うらしいとのこと。

購入予定のものを見て、また一人反省会をしたいですね。

 

 

 新潟から参加したということで、

突然、感想というか意見を求められて、

何だか恐縮のうちに一言お話させていただきました。

かなりえらそうな意見ですみませんでした。

内容は、ここで初めて合唱をした人は、

何らかの形で今後も続けて欲しいことと、

新潟でも、上越でも、いろいろなことをやっているので、

これを機会に、いろいろな地域の行事に興味を持って欲しいこと、

その2点を話しました。

「オマエに言われたかない」というご意見は承知の上です(笑)。

 

 

 最後、当日も歌った「大地讃頌」を歌って締めることに。

そこで、何と、急遽、何の前フリも無く、

 

 

「じゃあ、指揮は、○○くんに」

 

 

と司会者から。

 

 

「ん、、、はい?!?!?!」

 

 

とのけぞりながら、時間がないので前へ。

僭越ながら急遽大地讃頌の指揮を。有力者の皆さんを差しおいて。。。

100人ほどの人の前で振ったのはいつ振りだろう。。。

いやー、皆さんいい顔をしていました。

もっとかっこよく振りたかったな。。。と後で反省(苦笑)。

 

 

 とにもかくにも、これで「讃歌」は終了。

来週からは、3月のファイナルイベントに向けての練習。

ヴェルディの歌劇「アイーダ」からの有名な合唱を歌います。

僕は、天候と相談しつつ3月まで通うことに。

またこれからもよろしくお願いします。

 


脈絡のない話題を幾つか。。。

2006年11月26日 23時32分07秒 | 日記・エッセイ・コラム

 

 今日は、合唱団関係の演奏会が二つあり

(りゅーとぴあでコーロ・アヴァンティ演奏会、

だいしホールで新潟少年合唱団の演奏会)、

どちらにもお世話になっている人がいて迷いつつ、

新潟少年合唱団の方に行く予定が、

非常に体調が悪く、昼の3時まで布団から出られませんでした。

せっかくの休日だったのに、、、もったいないです。

困った自分の身体&精神です。。。

お伺い出来ずすみませんでした。

 

 

 夜は何とか起きて、合唱団の練習へ。

今日は自分が前に立つことになっていたので。

人数は少なかったですが、貴重な練習になったと思います。

 

 

 昨日の新潟室内合奏団の演奏会レポは明日以降。

 

 

 今日は帰ってから、昨日の深夜の放送の録画を見ました。

bjリーグ「新潟アルビレックス対大阪エヴェッサ」の朱鷺メッセでの試合。

時間が無く途中でやめましたが、

新潟アルビの調子が良いです。生で見に行きたいですね。

 

 

 それに対して、サッカーのアルビは不調ですね。

好不調の波が大きいし、何よりアウェーに弱い。。。

最終戦は新潟ですね。がんばってほしいです。

 

 

 J2の横浜FCが1試合残して昇格を決めました。

いやー、このチーム弱かったんですけど、

よく優勝しました。凄いですね。

三浦カズの伝説がまた出来ました。

城の引退が残念ですが。

また、新潟から完全移籍した山口素弘。

新潟の時といい、正に昇格請負人ですね。

あと1チーム、個人的には三浦(淳)のヴィッセルに

頑張って欲しいですが。

しかし、ちゃんとした補強をしないと、

京都の様に1年で逆戻りです。

かといって、カズや山口、小村などを切らないで欲しい。

J1での多くの経験がある選手は必要だと思います。

 

 J1の方も、浦和が決められませんでしたね。

浦和絶対優位ですが、最終戦が楽しみです。

前がかりになるガンバを、浦和が止められるか。

守備の良いチームですし、ホーム埼玉なので、

順当にいけば優勝できると思いますが。

 

 女子の影に隠れがちだった男子バレー、

24年ぶり?の八強とのこと。

 

 

 いやー、脈絡のない話ですみません。。。

 


今日の出来事と今日の一言

2006年11月26日 00時19分46秒 | 日記・エッセイ・コラム

 

 午後、合唱団の練習。

夜、演奏会行脚、でした。

 

 

 全国大会、

新大室内、新大合唱団、金賞受賞おめでとう。

新大合唱団はシードまで獲得ですね。

CAの皆さん、金賞1位おめでとうございます。

うれしいですね。

 

 

 今日の一言。

 

「皆、イチローたれ」

 

 皆がイチローだったら、

世の中はきっとうまく行く気がする。違うかな。。。

基本は”個人”なんです。

スポーツにおいても、合唱においてもそう。

団体競技であればなおのこと。

 

 

 とりとめなく書いてみました。