新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

ケネディー勝利の陰で(1960年11月8日)

2020年05月05日 | 日記

なんじゃもんじゃの木が咲き始めた。5月3日撮影。

 1960年11月8日はいわゆるスーパーチューズデーだった。大統領選挙でケネディーが次期大統領に選出された。その選挙結果に疑惑が持ちあがっている。
 ある人によれば、1960年のイリノイ州の選挙結果を分析すると、共和党ニクソン候補が102の郡の93の郡を抑えたにもかかわらず、シカゴを含むクック郡でケネディー候補が圧倒的勝利を収めたため、ニクソン候補は8858票差でイリノイ州を失ったというのだ。クック郡の共和党側が非公式に数え直すと、ニクソン側の4539票が宙に浮いていることが分かった。しかし票の再計算は、当時のシカゴ市長リチャード・デイリーによって阻止された。シカゴ・マフィアのボス、ジアンカーナは自分がケネディーを当選させたと豪語した。
 リチャード・デイリーは民主党に属する市長で、シカゴのボスとして恐れられた。コラムニスト、マイク・ロイコが「ボス」というタイトルで、デイリーの辣腕ぶりを描いている。じつはケネディー候補は自分の票が不足することを恐れて、マフィアに顔が利く歌手フランク・シナトラに近づいた。マフィアのボスがサム・ジアンカーナだった。マフィアは米国内のジュークボックス業者やピンボール業者を牛耳っていた。機械を扱うことは彼らのビジネスであり、選挙の票数を計算する機械を操作することはお手のものだった。ニクソンに入った3票、4票を1票にしか数えないように集票機を操作した。

 自宅で過ごす時間が増えたが、このような読みものを読んでいるとあっという間に時間が過ぎる。「ピーター・ローフォード/秘密を握る男」より。