新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

ツバメの雛が巣立った

2017年06月14日 | 日記

 6月14日を記憶し、記録しておくべきだと思い、これを記すことにします。ツバメの雛が巣立っていきました。正確には13日午後4時から14日午前7時半までの間に、5匹の雛が巣を離れてどこかへ飛んでいきました。
 ツバメの巣がある場所は藤野駅近く、民家の玄関を改装し、バイク置き場として10台ほどのバイクが日々出入りしている部屋の、監視カメラの上です。監視カメラの上にツバメが巣を作ったのはもう10年以上もまえでしょうか。いつごろからかツバメが巣をつくり、卵を産み、雛がかえり、巣立っていくことをくり返すようになりました。雛はかわいいものです。毎年5匹ほどの雛がその巣から巣立っていきます。
 私がそこへバイクを預けるようになったのがもう10年ほどまえです。はじめのうち、ツバメの巣があることなど知りませんでしたし、気づきませんでした。しかし親ツバメが餌をくわえて戻ってくると雛たちはチーチーと鳴き声を上げます。そうしてそこに巣があることを知ったのでした。巣がある場所をよく見ると監視カメラになっています。監視カメラの上に巣を作っているのです。監視カメラに巣や雛たちは映りません。バイク置き場の大家さんはその巣を取りはらうことをせず、下の床面が糞で汚れるので敷物を敷いています。
 不思議なことに雛たちは、私たちバイク置き場の利用者がそこへ入っているときには鳴かないでじっとしているのです。だから私たちは長い間気づかなかったのでした。自分たちの存在が人間に気づかれると危害を加えられる恐れがあると思うのでしょうか、あるいは親ツバメにきつく諭されているのでしょうか。私たちがバイクを置きに、またそれをとりにその部屋に入っているとき、雛たちはただじっとし、鳴き声をいっさい立てないのです。それでいて顔はじっとこちらを向いている。5匹の雛が横一列に顔だけをのぞかせて、じっとこちらを見ているのです。写真に収めたくなるのですが、フラッシュなどたくと雛たちを刺激してかわいそうなので思いとどまっています。それでも親ツバメが口に餌をくわえて戻ってくると、さすがに雛たちは黙っていられません。親がそばにいる安心感も手伝ってか5匹がいっせいに鳴き声をあげます。部屋は一瞬にしてにぎやかになります。
 もちろん私たちはだれもツバメや巣に危害を加えたりしません。そのことをツバメたちが悟ったためか、最近は雛たちが鳴いていることも少なくありません。
 さてその雛たち、誕生したのはいつごろだったのか、来年はそれにも気をつけて記録しておくことにします。