韓国で暮らすことになったりすると、いきなり「ミョッサリエヨ?(何歳ですか?)」と聞かれることがあります。
韓国でまず年齢を尋ねるのには理由があります。
韓国では敬語が発達していますが、一方、いわゆる「タメ口」もあります。
このタメ口を「パンマル」と呼び、自分と同じくらいの年齢や地位の相手に使うことができます。
そのため、いきなり初対面の時、年齢を尋ねられてしまいます。
そのパンマルは、漢字で表すと「半語」。
敬語を完全な言葉と位置づけたときに、その半分の価値敷かないという意味でこう呼ばれるようです。
しかしこれ自体は決して下品な言葉遣いではなく、日常に友人たちと交わすごく当たり前の会話体をいうのだが、極度に敬語法が発達した韓国ではこれを使うにはかなり相手を選ばなければなりません。
同年配でも初めて会う場合はいきなりパンマルを使うのはNGです。
ある程度親しくなってから使うのがいいと思います。
パンマルといっても充分コミュニケーションできる言葉であり、例えば「ごめんなさい」を表す「ミアナムニダ」を口語体では「ミアネヨ」と言いますが、この「~なさい」に相当する「ョ」を省略した「ミアネ(ごめん)」の形がパンマル体です。
あいづちの「そうですか」という意味の「クレョ」は軽く「クレ」になり、「可愛いね」の「イェッポョ」が「イェッポ」になります。
「どこ行くの?」を表す「オディカョ?」はパンマルでは「オディカ?」です。
基本的に、外国人が韓国語を学ぶときには教科書通りのていねい語が身につきやすいが、初心者が韓国人と喋ってよく笑われるのは、大人がはるか年下の幼児に対しても「オディカョ?」などのていねい語を話すことです。
この場合はパンマルの「オディカ?」を使わないと収まりが悪いようです。
相手が明らかに年下の場合は、パンマルを使うのがいいと思います。