オッパ(오빠)・・・・、辞書には「同じ血筋の年上の兄を指す親しみのこもった言葉、または幼児語」と記されている。
しかし、問題になるのは自分と何の親戚関係もない男性達に対してオッパ(오빠)と呼ぶ韓国人の呼称慣行だ。
特に、中年以上と思われる男性達を自分の娘のような年頃の女性たちがオッパ(오빠)と呼ぶとき、自分の夫をオッパ(오빠)と言いながら他人に紹介する夫人たち・・・・、違和感も感じたりもする。
韓国の国民的歌手チョ―ヨンピルは生物学的年齢とは関係なしにすべての女性からオッパ(오빠)と呼ばれている。
公演のたびに熱烈なファンの集まりを意味するオッパ(오빠)部隊が出現する。
コンサートを開くチョ―ヨンピルに向かってオッパ(오빠)を連呼する「妹」たちの中には孫たちのいるおばあちゃんも少なくない。
面白いことは、オッパ(오빠)という呼称がチョ―ヨンピルにだけ使われるのではなくかなり広範囲にわたって使われているという事実だ。
韓国でオッパ(오빠)は男友達、男性の先輩、夫のみならず、自分より年上のすべての男性を指す呼称なのである。
では、どうして韓国の男性はオッパ(오빠)と呼ばれるのを喜ぶのか?
親族用語というだけでなく、オッパ(오빠)という呼称が持つ文化的な意味を理解していなければならない。
オッパ(오빠)という言葉は自分より幼く弱い妹を責任を持って面倒を見てあげなければならない立場にあるということを確認させてくれる言葉でもある。
自分と親族関係にない女性たちが自分のことをオッパ(오빠)と呼んでくれるとき、韓国の男性たちは武装を解除し、しきりに口元に微笑みを浮かべるようになる。
韓国の男性のこんな心理を見抜いた韓国のサービス業は、すべての男性をアジョシ(おじさん)からオッパ(오빠)と呼ぶようになったらしい・・・・・
韓国の風俗街(置屋街)を歩いてアガシから声をかけられるのはオッパ~(오빠)である。
ソウル清涼里の風俗街(置屋街)588、アガシがオッパ~と声をかけている。