韓国ドラマを見ていると、カラフルで派手、ちょっときわどいミニのスーツに身をまとい、颯爽とソウルのオフィス街を歩くビジネスウーマンが登場するが、あくまでこれはドラマの中だけの世界。
韓国の企業で働く女性たちの身だしなみについては、むしろ日本よりも控えめなほうが好まれる。
実際はやはり落ち着いたシックな色のスーツ、スカート丈もほどほどなのが定番となっている。またメイクやイヤリングなどのアクセサリーも、やはり控えめだ。
ヘアスタイルもロングの場合は後ろでまとめ上げるなど、清楚なイメージが好まれる。
そもそも韓国では品格や格式が、日本以上に重んじられている。またこれに加えて、セクシャルなイメージに対してはしたないと感じる意識も根強い。
派手なメイクや露出の多いファッションでセックスアピールを強調する女性は、一昔前まで「夜の女性」だと後ろ指を指されるほどだった。
K‐POPでは肌を見せて色っぽい衣装の女性グループもいるが、実は日本人向けにはより露出を高くしつつ、韓国国内では活動するときは控えめの服装にするなど、使い分けている場合もあるのだという。
女性の社会進出が近年急速に進むにつれて、性に対する考え方も猛スピードで変わりつつあるが、格式、格調、そして清楚さを重んじる韓国の価値観は、そう簡単には変わらなさそうです。