ベトナム戦争時には、韓国軍による戦争犯罪がある。すでに世界的に知れわたった悪行が産み落とした「ライ・ダイハン」の悲劇。
ベトナム戦争においても慰安所がなかったために戦場でたくさんの悲劇が起きている。アメリカ軍の援軍として南ベトナム解放民族戦線に出た韓国軍は、戦いの最中に独自で数多くの暴行や拷問、虐殺をベトナム各地でくり広げた。
韓国人による虐殺、暴行事件の生存者の証言に共通する点としても、特に婦女に対する強姦が挙げられている。
韓国軍による強姦などの性犯罪によって生まれた数万人の子供を「ライ・ダイハン」という。「ライ」は汚れた子供、「ダイハン」は大韓、つまり「韓国の軽蔑すべき子」「敵軍の子」を意味する。そのため韓国兵士との混血児の多くは名乗り出ない。
のちの韓国大統領である全斗煥、盧泰愚はともにベトナム派兵で活躍した指揮官だったため、韓国は1999年まで「拷問と虐殺と強姦」を隠蔽してきた。
しかし、自国のハンギョレ新聞が発行する週刊誌『ハンギョレ21』が同年5月6日号に、韓国軍がベトナム戦当時に起こした虐殺事件に関する記事を掲載(暴露)したことで、世界中に知れ渡るようになった。
その内容は、残忍極まりない非人道的な戦争犯罪だ。「猛虎部隊(韓国軍部隊)などによる1ヶ月の作戦で数千人もの住民が虐殺された。大部分が一般の女性や老人、子ども達で、彼らを1カ所に集めて機関銃を乱射。子どもの頭を割ったり首をはねたり、脚を切ったりして火に放り込む。そして女性を強姦してから殺害。妊産婦の腹を、胎児が破れ出るまで軍靴で踏み潰す。トンネルに追い詰めた村人を毒ガスで殺すなど」という信じがたい残忍な殺戮だったのだ。
さらに『ハンギョレ新聞』は00年4月27日号に加害者側兵士が住民虐殺を証言した記事を掲載。その2ヶ月後の66月27日には、事実を暴露された腹いせとばかりに、ベトナム戦に従軍した韓国の退役軍人の戦友会2000人余がハンギョレ新聞社に乱入、コンピューターなどを破壊し、同社の従業員十数名を負傷させる事件まで起きている。
韓国政府はのちに一応事実は認めるようになったが、韓国政府はベトナムには一切謝罪も賠償も行っていない。
韓国は慰安婦について日本に文句ばかり言っていが、自分達もライ・ダイハンについて真摯に反省する必要があるだろう。正直言って、何度も何度も謝罪と賠償を要求するのは、世界で韓国政府だけだ。
日本は、韓国に戦後の補償として、すでに3億ドルも払っている。日韓基本条約において、戦前・戦中の個人に対する補償金も込みで一括支払うように要求したのは韓国政府の方である。韓国政府は、その金をインフラ整備や企業投資に回した。慰安婦など個人に渡していないのは自分達の問題であろう。
それにもかかわらず、韓国は作り話で日本にさらなる賠償を求めようとしている。
そのまえに自国の女性にも、そしてベトナムに対しても、謝罪と賠償をすべきではないだろうか。