「お飲み物は何にしましょう?」「う~ん、とりあえずビール」というやり取りが今夜も日本中の居酒屋などで交わされている。
日本では1955年頃からビールが大衆化し、サラリーマンたちの酒になって冒頭のようなやり取りが始まった。
そこには日本人特有の「横並び」の意識もうかがえる。韓国では1980年代までまだビールは高級酒だったため、サラリーマン御用達の酒はずっと焼酎だった上、せっかちで自己主張が強い彼らは「とりあえず」などとまどろっこしいことは言わず、いきなり焼酎から始める。
しかも韓国焼酎の正しい飲み方はストレートに限る。日本では一般的なサワーなんて、韓国ではあまりない。
しかし、1990年代頃からは若年層に焼酎離れが表われ始めた。
当時の焼酎はアルコール度は25度で、味などはどうでもよく、酔うためだけのものだった。
そんな中、焼酎最大手の眞露(JINRO)が度数を23度に下げたチャミスルを発売し、これが大ヒット。
たちまち韓国焼酎は注目され、現在の19度に落ち着いたようだ。