韓国や中国などは、靖国問題を「A級戦犯が問題だ!」と言います。しかし、時系列で見てみるとその主張に疑問が生まれます。
“いわゆる“A級戦犯が問題だというのであれば当然、靖国神社に合祀され、公表された時点で抗議してくるでしょう。隠しているわけではないのですから。
“いわゆる“A級戦犯が靖国神社に合祀されたのは1978年のことです。そして、1979年に公表されました。では、この時点で韓国や中国から抗議があったかと言えば、無かったのです。
もちろん、合祀後も総理大臣が靖国神社に参拝しています。大平正芳総理、鈴木善幸総理、中曽根康弘総理と、隠れていくわけでもなしに行っていました。
しかし、抗議はありませんでした。不思議な話です。では、いったいいつから中国や韓国から抗議が来るようになったかと言えば、1985年からになります。“いわゆる“A級戦犯が合祀されて7年後のことです。この年に何があったのかと言うと、朝日新聞による「御注進報道」がありました。
この年の8月15日は終戦40年という節目でした。当時の中曽根首相は戦後政治の総決算として靖国に参拝すると明言していたのです。そこで騒ぎ出したのが、ご存じ、朝日新聞です。
朝日新聞は何かにつけ登場します。慰安婦もそうですし、歴史問題全般に悪い方向で捏造報道を繰り返しています。
朝日新聞は7月末から反靖国の異常なキャンペーンを書いていました。そして、「中国が厳しい視線で凝視している」と、これは中国人が言ったとかいうわけでなく、勝手に書いていたのです。
中国や韓国が騒ぎ出したのはそれ以降のことです。単純な話、「日本国内で騒ぎが起きている。これは外交カードとして使えそうだ」・・・・・・中国にしても韓国にしても、そうした判断だったのでしょう。
靖国問題も慰安婦問題も、朝日新聞など日本のメディアが焚きつけているからたちが悪いです。
韓国にとって“いわゆる“A級戦犯は、ただ批判するための口実であって、本当に問題だとは思っていないでしょう。本当に問題だとするなら、合祀されたときに抗議するはずです。
日本国内でも「A級戦犯分祀論」を聞くことがあります。つまり“いわゆる“A級戦犯を分祀しようというわけなのですが、この分祀論を唱える人はそもそも分祀を理解していない可能性が高いのです。相当勉強しているはずの政治家でも分祀論を言うのが不思議でなりません。
「分祀」・・・・・字をじっくり見てみましょう。
分祀。「分」けて「祀」るです。つまり靖国神社に祀られている英霊が分祀によって別のところに完全に移動するわけではなく、分けて祀るので、分祀すると靖国神社と分祀先の神社が両方に存在することになります。
これを理解しているのなら、ど~んど~ん分祀したらいいでしょう。そんなことをしたら、余計に中国韓国から批判が来そうですネ。