鉄卓のブログ「きままに」

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「西南戦争田原坂の戦い砲台跡」に会う【JR九州木葉駅 鉄卓のフォト・ウォーク2021-19】

2021-11-30 | JR九州ウォーキング
2021年11月27日(土)

今日は鹿児島本線木葉駅(熊本県玉名郡玉東町)



受付を待つ行列の後ろに並んだけど、早めに受付が開始された。8時半頃にスタート。



駅の裏手にある公園の遊具。いつもは列車の窓から眺めているけど、最近の遊具は楽しそう。



その公園で。



今日は朝から寒い。



空を眺めるといい天気。暖かくなりそうだ。



上り列車が通過して行く。



うっそうとした山道を上って行く。



そうして、着いたのは二股瓜生田官軍砲台跡。
明治10(1877)年、国内最後の内戦といわれる西南戦争の田原坂の戦いで、官軍が砲台を築いたところ。
JR九州ウォーキングで西南戦争遺跡をたくさん見てきたが、砲台には初めて来た。
遠くに、田原坂公園の慰霊碑や資料館などが見える。



少し歩いて、二股古閑官軍砲台跡へ。
今は木も茂り家も建っており、田原坂公園の慰霊碑は少しだけ見えるだけ。
当時は田原坂方面がよく見えたであろう。

砲台跡を2ケ所見学して、官軍はいい場所を押さえていたと感じる。



上の写真の下に映っているみかん畑で、みかん狩り。一人5つまで。







引き返して、次の目的地へと歩く。



田原坂の看板が見えた。



先へと進む。



田原坂公園へ上って行くのだけど、何度も上った田原坂とは違った坂を上る。
こちらの方が急な坂のような気がする。
かなりきつい。
どこへ出るんだろうと思いつつ上る。



出たのは、田原坂公園から薩軍墓地へと行く道のところ。
へえ、こんな坂道があったんだ。この坂も激戦地だったのだろう。
田原坂公園の駐車場のところに着く。

すぐのところにある弾痕跡の家。他の場所にあった建物を移設してある。



田原坂西南戦争資料館は西南戦争の歴史や戦いの様子を知ることできる。
何度か見学したので、今日は遠慮した。



西南戦争の遺跡の多くは玉東町にあるけど、田原坂公園一帯は熊本市。
熊本市のゆるキャラひごまるがお出迎え。
くまモンは熊本県のゆるキャラ。
この後、2ショットを撮ってもらった。
くまモンとは撮ったことがあるけど、ひごまるとは初めてだ。



田原坂公園の展望所より。
写真の真ん中、少し左の開けている高台のところが先ほど寄った二股瓜生田官軍砲台跡だ。

右側には、かすかに雲仙普賢岳も見える。



三の岳とすそ野に広がる台地。
ここ一帯も西南戦争の激戦地だった。



西南戦争戦没者慰霊の碑。



公園を後にして、何度か上った田原坂を下る。下るのは初めてかな。

眼下の玉東の町へと向かう。







三の坂、二の坂、一の坂と下りてきた。
下りは、なにかあっけない。
一の坂、二の坂、三の坂と上る方が気持ちが高揚する。



一の坂公園から。



田んぼ道に出て、木葉山。



川沿いを歩いていく。
田原坂付近の川は戦いの血で赤く染まったという。



玉東の町に出る。
ここからは定番のコース。



すぐに高月官軍墓地へ。
官軍墓地は何か所もあるけど、980名の戦死者が葬られていて、最大規模の官軍墓地である。
西南戦争での戦死者は官軍約6,400名、薩摩軍約6,800名といわれている。



すぐに玉東町役場。





これは何だろう。砲弾のようにも見えるけど。



役場からすぐに正念寺。



正念寺には西南戦争で病舎が設けられ、赤十字社の前身である博愛社の活動が始まったところといわれている。



今も残る弾の跡。



次に、官軍本営跡へ。今は公民館が建っている。



みかんクッキーのサービスをいただいた。
後で食べたがほんのりとみかんの香りが口の中に広がって美味しかった。



薩軍めしの販売があっている。
即、買って、椅子を用意してあった公民館の前庭で食べる。
大きいお握りが2個。
お芋なども混じっている。
後から到着した人たちも、食べている姿を見て、買う人続出。
気分良し。



官軍本営跡を後にして先へ進む。



すぐに、官軍の征討総監・有栖川宮督戦の地へ。



田原坂公園の方角。
ここも、田原坂周辺の戦いの様子がわかるいい場所だ。



先ヘ進む。といってもすぐに徳成寺。
ここも病舎が設けられ、赤十字社の前身である博愛社の活動が始まったところといわれている。



お茶やお漬物などいただいた。



また、すぐに木葉宇都宮神社へ。
何年か前に来た時、紅葉の奇麗なところがあると思ったが、今日も奇麗だ。
内戦の悲惨な様子を見てきて、ここに来ると癒される。
紅葉を見る、撮るよりも佇んでいたい雰囲気だ。











もうしばらく居たい気持ちだったが、先へと。

またも、すぐに木の葉猿窯元へ。



見ざる聞かざる言わざるが基本の形だが、今はいろんなにお猿さんが作られている。
そのお猿さんたちを見て、思わずニッコリと。



ゴール木葉駅へ。

アップダウンが多く、きつい上り坂もあり、距離もあり、近頃のJR九州ウォーキングでは珍しく気合の入ったコースだった。
コース上の要所ではJRの人よりも多く地元の人たちが道案内をされていた。
西南戦争遺跡でも地元の人たちの熱心な説明があった。何か所かでおもてなしもあった。
玉東町の老若男女の気合の入った歓迎だった。

気持ちの良く歩けた。



13時発の下り列車が来た。



今日のウォーキングを終える。