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村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ

2019年11月21日 09時27分30秒 | 懐かしい小倉百人一首

 

百人一首の中の秋を詠んだ歌 その5

村雨の 露もまだひぬ まきの葉に
霧立ちのぼる 秋の夕暮れ

歌番号

87

作者

寂連法師(じゃくれんほうし)=俗名・藤原定長(ふじわらのさだなが)

歌意

にわか雨が通り過ぎて そのしずくもまだ乾いていない真木の葉に 
早くも谷の方から霧が立ちのぼってくる、
なんとも 静かで寂しい秋の夕暮れであることよ。
人の気配が無い、深い寂寥感を 表現した歌である。

解説本によると
「村雨」とは 急にぱらぱら降り過ぎる雨で 秋から冬に掛けて降る雨のことであり、
作者「寂蓮法師」は 幼少時 藤原俊成の養子となったが 30余歳で出家し、新古今和歌集の選者にもなった 新古今時代の代表的歌人である。

 


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