「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

聖地チベット展

2009-11-22 19:44:38 | 見仏(特別展)
久々の書き込みになります。

現在、上野美術館にて、聖地チベット展が催されているので
出かけていった。

今回チベットの仏像にふれて、意外だと思うことがあった。
1つは、一時期のことかもしれないが、
性に関する像があったこと。
カーラチャクラ父母仏像、ワフリナヤーラ父母仏像
とかに見られた。古いインドの影響を受けたのだろうか。

1つは、どくろ。絵画や像の中には、
どくろの首飾りをしているものがある。
中には、菩薩像の頭ののところに、どくろが飾られて
いるものもあった。
そして、仏具の中に、高僧の本物のどくろを加工した
ものがあり、やや引いてしまう感じもなきにしもあらず。

このご時世、どくろがはやりで、どくろのグッズや、
服などもたまに目にするが、
どくろは霊を引きつけるとも言われていて、
そういうのは基本的には好ましくないと思う。

あと1つは、牛の顔を持つ菩薩像があったこと。


チベットの仏像は、溶かした青銅を型に
流し込んで作る鋳造像が多いよう。
今回、木造のものはない。
中には、鉄の板を曲げて型どった像(インド人
顔の高僧の像)があった。

日本で十一面観音といえば、1つの顔の上に9つ顔が乗り
その上に1つ顔が乗るというパターンが多い。
チベットのそれは、3つの顔が3段、その上に憤怒の顔1つ、
さらに1つの顔が乗る。日本と違う。

今は中国との関係が問題になっているが、
かつては、元朝のときにチベット密教が、
国教になっていたり、清朝のある皇帝は、
チベット密教を受け入れ取り込んだ。
という時代もあったらしい。

ダライラマは、チベットのゲルク派の僧侶で、
現14世の前の、13世とか9世とかは、
チベットの寺院の中にミイラが残されているという。

他に気になった像としては、子ぶりながら、
金色の千手千眼の観音像(今回、仏像といえば
多くは金色をしている)。

これも小さいながらマハーカーラ像は、
でっぶりとしたところが、
やっぱりという感じで、日本でいう大黒天だった。

今回、チベットの仏像にふれられてよかった。


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