「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

築地本願寺、 シンポジウム「ご縁」

2014-06-22 22:44:47 | 仏教
最初に、テレ朝の番組のニュース解説で
おなじみの大谷昭宏氏の講演。

初めて、こんな多人数の前で話したと言っていた。
話の内容自体は、まあまあという感じで、
個人的には・・・と思った。ちょっと長かった。
宗教家の人には、震災とかの状況で
もう一歩、二歩前にでてほしいと言っていたことが
印象に残った。
大谷という名前から、門主との関係をかんぐる人も
いるかもしれないと言っていたが、
たまたま名前が同じだったようだ。


二部のパネルディスカッション(4人)。
宮崎氏:
小児科医(女医)。
仏教を医療に取り入れている。

大谷氏:
読売新聞入社。大阪のほうも拠点にしている。

松本氏:
自死に関する活動もしている住職。

丘山氏:
本願寺派の総合研究所副所長。
元は大学の教授。



宮崎氏:
人間に生まれた意味→仏法が教えてくれる。
小児がんの子供に接している。
小児がんの3才の子供に、死んだらどうなるの?
と聞かれる。(この人は真宗の門徒のようで)
浄土に生まれ変わるのよ。
・・・
最近、お・も・て・な・し、おもてなしという
言葉がもてはやされているが、
おかげさま、という言葉を言わなければならない。
阿弥陀さまのおかげということ。


松本氏:
ある縁を、もうよかれと思って、
手放すが、それがもとで、人は苦しんでいる。
・・・
最近、直葬ですます人が多くなった。
関東で3割を超えている。
もともとあまりお寺に縁がなかった人が、
そうしている例も多いが、
最近では、そうでない人も
直葬で済ませる人が増えている。
まわりに迷惑をかけたくないから直葬。
・・・
自死についての活動・・・。
自死は、中年男性が多い。男性は、つながり方が下手。
今回の震災後の仮設住宅での話。
女性は井戸端会議にでてくるが、男性は出てこない。
何か仮設住宅の部分改装などの仕事を
与えると、男性でもでてくるようになる。
きっかけがないと男性は、つながり方が下手。


丘山氏:
私は、浄土真宗本願寺派の(本部に)2年前に来た。
世間での浄土宗、浄土真宗の印象は、ナムアミダブツと
となえ極楽浄土に行く、という印象だが、
日々の生き方も説いている。
自他ともに心ゆたかに生きていく、ことが必要。


宮崎氏:
自分の都合のいいように生きたい。それが本音。
・・・
人は、一人で生まれ、一人で死んでいく。
・・・


松本氏:
ここ5年くらい、終活という言葉がでてきた。
迷惑かけずに自分らしい終わり方をしたい。
→ちゃんちゃら、おかしい。
直葬は、死の私物化。葬式の意味をわかっていない。
葬式は、故人ためにするのではない。
家族やまわりの人のためにするもの。
葬式の主役は、家族。
死という現実を受け止め、それを学べる。
私物化することにより、周りの人の死の学びの
機会を奪っている。
自分らしい・・・というのは、思い上がり。
迷惑をかけないことがいいことではない。
・・・
自立は、より多くの人に依存した結果生まれたもの。



最後に、
宮崎氏の言っていることを聞くと、
阿弥陀さんを信じなさい・・・とか。
他の宗教の「神様を信じなさい」と同じように、
浄土真宗は宗教だなぁと思わせる部分だった。

宮崎氏は、せっかく人の多い場に出たのだからと、
浄土真宗の教えを、浄土真宗の僧侶に代わって
快活な言葉で話していたという印象だった。

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