今日17日と11日の月二回の開帳日。
あまり前提知識なく、開帳日のお寺があるということで
出かけていった。
花崗岩の階段をのぼると、本堂が見えてきた。
本堂に入っていく人がいたので
それにならって靴を脱いで本堂の中に。
先客がひとりいた。
三十三という文字があり、
帰ってから確認したところ
江戸三十三観音札所のひとつのお寺のようだ。
堂内を見ると、
護摩をするような雰囲気に近いものがあり
密教系のお寺なのかもしれない。
1mもないくらいの立像の観音さんがいて、
鉄製のようなことが書かれてあったので
ああこれが開帳の観音さん?・・・と
数秒の間思ったが、視線を少し奥にやると
その物体に視点があってきた。
・・・
なかなか大きいお顔だけの観音さん。
厳密に言うと、首より少し下まである。
これが開帳の観音さんだった。
後で案内板とか新聞に載った記事とかを見ると
170cmの大きさ。
立像でお体が残っていたなら
7mくらいはあったのだろう。
お顔は、奈良京都鎌倉の正統派の仏像の雰囲気の
お顔ではなく、江戸っぽい雰囲気もあった。
この観音さん、神奈川の鶴岡八幡宮の敷地に
埋まっていたのだという。
(廃仏棄却の影響だろうか)
何らかの所以でこちらのお寺に
安置されるようになった。
この前の東北・関東の大震災のとき、
この観音さんの向きが動いたという。
25度も向きが変わり、正面を向かないように
なってしまったという。
開帳日には、千日行を成し遂げた僧侶による
座禅とか・・・
いろいろなイベントがあるようだ。
今日は、夕方到着のため、
もう何もないようだった。
大観音寺という名前から大観音って?
と行く前は思っていたが、なるほど、
体が残っていたら大観音。
ユニークな仏像を見れてよかった。