ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

日本ウェルター級TM 湯場忠志vs牛若丸あきべぇ

2007年12月06日 | 国内試合(日本・東洋タイトル)
牛若丸の16連続KOなるか、と注目されたこの試合は、
わずか1ラウンドで終わったとはいえ、実にエキサイティングな
内容
だったようだ。

まずは予想通りプレッシャーをかけていく牛若丸が、最初に王者から
ダウンを奪う。しかしそれで逆に気合いが入ったという湯場は、
敢然と打ち合いに応じ、牛若丸を倒す。立ち上がった牛若丸だが、
その後湯場得意の左ストレートを浴びて再びダウン。レフェリーが
10カウントを数え上げ、湯場が2度目の防衛に成功した。

一方の牛若丸は初黒星。また、日本の連続KO記録を更新することは
できなかった。しかしボクシングにおいて、記録よりも遥かに大事なのは、
強い相手と戦って腕を磨くことである。上昇志向の強い牛若丸のこと、
この敗戦を糧に、必ずまた這い上がってくることだろう。


残念ながらこの試合、一部地域(関東のみ?)しか放送がないようだ。
以前にもどこかに書いたが、日本タイトルマッチをもっと多くの人に
見てもらいたい。とても面白い、熱い試合が多いからだ。

4 コメント

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Unknown (まりぃ)
2007-12-10 13:40:48
TV放送は、相変わらず協栄シナリオな放送でしたよ。
試合前のビデオが長すぎる上に、
あきべぇサイドの演出ばかりでうんざりさせられました。
TBSは亀一家問題から、何も学んでいないあ~っと。

湯場選手のダウンは、大曲選手との一戦がフラッシュバックされました。
あの時も、すぐに立ち上がって、またダウンとられて・・・
って流れだったので、
正直焦りましたが、やはりキャリアの差でしょうか?
冷静にダウンを奪い返して逆にKOですもんね。

大曲選手が早く復帰して、
再戦して欲しいです。
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Unknown (たかお)
2007-12-11 02:59:41
まりぃさん、コメントありがとうございます。

僕は後日、youtubeの動画で試合部分だけ見ました。
そういう演出があったんですね・・・。

今さらTBSにさほど期待はしていません。
しかし、一つだけ確かなことがあります。
それは、どんな演出も、リングの上の真実には
決してかなわないということです。

繰り返しますが、TBSに公正なスタンスなど
期待はしません。ただ、リングの上にだけは
嘘を持ち込まないでもらえればそれでいいです。
試合を見た人の何人かは、本当のボクシングの魅力に
気付いてくれるはず。それで充分だと思っています。

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Unknown (b)
2007-12-11 17:47:06
TBSについてですが、あきべぇ寄りでした。しかし試合前のこの試合の記事は、殆ど全てがあきべぇ側にしか焦点を当てないものばかりでした。そもそもTBSがボクシングを復活したのは亀田家登場があったからで、なかったら殆ど日テレかたまのフジ(ゴールデンは絶対無理)とテレ東と言うレベルで、結局何かしら特異な話題に頼る事でしか今のボクシング界は取り上げるのが難しいと言う現況だろうと思います。

その傍証に、湯場はあれほどの実績で非常に魅力的な選手であるにも拘らず、知名度は低く地上波で放映されることも少ない。結局スポーツ紙一般紙や、現在のマスコミやボクシングと言う物を考えると、あの程度でも平均に近いのではという感じもします。今後そのままでは絶対にまともになら無いし、ボクシング側が主導して変えていかないといけないですが。何にしろそういうのは嫌な状況ですしね・・・。

後、これとは違いますが、他のスポーツでも悪い意味の芸能的なやり方が非常に多いのが日本です。結局それでうまく行くと言うのが数字で証明されているんで、ボクシングももっと芸能を使うべきだと思います。ボクシングファンや関係のある芸能人をもっと絡めるとか。
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Unknown (たかお)
2007-12-12 17:50:46
bさん、コメントありがとうございます。

ボクシング業界には、「広報室」のような
ものがないのだそうですね。湯場選手にしても、
あれだけ強くて試合はスリルたっぷり、おまけに
イケメンとくれば、もっと人気が出ても
おかしくないはずなんですが・・・。

業界が一丸となって実力ある選手を売り出す、
という姿勢が決定的に欠けています。


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