佐藤が3ラウンドKOで、あっさりと2度目の防衛に成功した。
丁寧にジャブを突きながらプレッシャーをかけると、小松は
下がる一方。佐藤のパンチをよく見てはいたし、時折攻撃も
仕掛けるのだが、ジャッジにアピールするには物足りない。
そうこうしている内に3ラウンドを迎えた。打ち合いの中で
佐藤の左フックが当たり、それをきっかけに連打。ここは何とか
逃れた小松だったが、すぐにまた捕まり、ロープ際で倒されて
そのままカウントアウト。佐藤のKO勝ちが決まった。
もったりしたその動きは世界レベルとは程遠いが、東洋圏では
それなりの強さを発揮していくかもしれない。取りあえず、
日本王者の江口啓二との対戦を見てみたい。両者とも打ち合いが
好きなので、かなり激しい試合になるだろう。
******************************************************
また、この日のセミファイナルには世界ランカーの西岡利晃が登場。
元東洋太平洋スーパー・バンタム級王者のペドリト・ローレンテに
9ラウンドKO勝ちを収めた。ローレンテとは約2年ぶりの再戦で、
初戦では西岡が判定で勝利している。
バンタム級で4度の世界挑戦に失敗した後、西岡は一つ上の
スーパー・バンタムに転級し、スタイルを少しづつ変化させてきた。
バンタム級時代は華麗でスピーディな動きが魅力だったが、
現在ではあまり派手な動きは見せない。ただし、相手のフェイント等に
対する反応はクイックで、スピードが落ちたというより、むしろ
無駄な動きを減らしているように思える。
攻撃面においても、階級を上げたせいか全体的に力強さが増し、
かつてはあまり好まなかった接近戦も厭わないようになった。
しかも、以前は左ストレートばかりが印象に残ったものだが、
今は左右ともにパンチが多彩になった。例えば内藤大助がそうで
あるように、見た目はやや地味になったが、総合力はアップ
しているのではないだろうか。
いい勝ち方をした西岡、そろそろ5度目の世界挑戦のチャンスが
やって来そうな気もするが、現在のスーパー・バンタム級王者は、
WBCがイスラエル・バスケス、WBAがセレスティノ・カバジェロ。
両者とも時に安定感を欠くことはあるが、大変な強豪であることは
間違いない。西岡が多少強くなっていたとしても、やはり敵わない
のではないかという声が圧倒的だ。
しかし、それでも西岡には何とか世界を獲ってもらいたい。
慣れ親しんだスタイルを変えてまで「世界獲り」に賭けているのだ。
若く、きらびやかな才能を誇示していた頃の西岡より、個人的には
今の求道者のような西岡の方が好きだ。
丁寧にジャブを突きながらプレッシャーをかけると、小松は
下がる一方。佐藤のパンチをよく見てはいたし、時折攻撃も
仕掛けるのだが、ジャッジにアピールするには物足りない。
そうこうしている内に3ラウンドを迎えた。打ち合いの中で
佐藤の左フックが当たり、それをきっかけに連打。ここは何とか
逃れた小松だったが、すぐにまた捕まり、ロープ際で倒されて
そのままカウントアウト。佐藤のKO勝ちが決まった。
もったりしたその動きは世界レベルとは程遠いが、東洋圏では
それなりの強さを発揮していくかもしれない。取りあえず、
日本王者の江口啓二との対戦を見てみたい。両者とも打ち合いが
好きなので、かなり激しい試合になるだろう。
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また、この日のセミファイナルには世界ランカーの西岡利晃が登場。
元東洋太平洋スーパー・バンタム級王者のペドリト・ローレンテに
9ラウンドKO勝ちを収めた。ローレンテとは約2年ぶりの再戦で、
初戦では西岡が判定で勝利している。
バンタム級で4度の世界挑戦に失敗した後、西岡は一つ上の
スーパー・バンタムに転級し、スタイルを少しづつ変化させてきた。
バンタム級時代は華麗でスピーディな動きが魅力だったが、
現在ではあまり派手な動きは見せない。ただし、相手のフェイント等に
対する反応はクイックで、スピードが落ちたというより、むしろ
無駄な動きを減らしているように思える。
攻撃面においても、階級を上げたせいか全体的に力強さが増し、
かつてはあまり好まなかった接近戦も厭わないようになった。
しかも、以前は左ストレートばかりが印象に残ったものだが、
今は左右ともにパンチが多彩になった。例えば内藤大助がそうで
あるように、見た目はやや地味になったが、総合力はアップ
しているのではないだろうか。
いい勝ち方をした西岡、そろそろ5度目の世界挑戦のチャンスが
やって来そうな気もするが、現在のスーパー・バンタム級王者は、
WBCがイスラエル・バスケス、WBAがセレスティノ・カバジェロ。
両者とも時に安定感を欠くことはあるが、大変な強豪であることは
間違いない。西岡が多少強くなっていたとしても、やはり敵わない
のではないかという声が圧倒的だ。
しかし、それでも西岡には何とか世界を獲ってもらいたい。
慣れ親しんだスタイルを変えてまで「世界獲り」に賭けているのだ。
若く、きらびやかな才能を誇示していた頃の西岡より、個人的には
今の求道者のような西岡の方が好きだ。
ぜひともベルトをとって欲しいですね。
世界挑戦が東京でやるなら、観戦に行っちゃいますね~♪
人を寄せ付けないオーラのあった昔と違い、
今の西岡選手には人間臭さを感じます。
それはファイトスタイルにも表れているのでは
ないでしょうか。
坂田や内藤といった、世界の舞台で幾度も
辛酸を舐めた選手が王者になっているのが
今のボクシング界。西岡選手にも、いつか
苦労が報われる日が訪れて欲しいですね。