自己と他者 

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梅田望夫『ウェブ進化論』

2006-04-13 23:44:05 | 小説以外 

梅田望夫『ウェブ進化論』(ちくま新書)

を読んでいる。

この本は良い。

どう良いか。現在のインターネットがどういう方向に進むのか。考える立場、興味ある人にはすごく良い。シリコンバレーで事業を起こし、住んでいる著者の実感レベルなので、ネット、ITの潮流が分かる立場にある。

中でも、グーグル社員の発言が載っていたが、Yahooのジェリー・ヤンも同じようなことを言っていたことを思い出した。

「世界中の知識を体系化したい。そしてそれを誰もが利用できるようにしたい。」

グーグルのミッション

「世界政府というものが、仮にあるとして、そこで開発しなければならないはずのシステムは全部グーグルで作ろう。それがグーグル開発陣に与えられているミッションなんだよ。」

・・・・石田衣良 著『アキハバラ@DEEP』の主人公たちが考えて創り出した人工知能式検索エンジンそのものだよね。グーグルから多数のヒントを得てるな~と思ったけど。あわせて読むとグーグルってすげーなということが分かる。

印象深いキーワード

●群集の叡知

●マス・コラボレーション

●オープンソース

バーチャル上の研究開発、事業創造トライアル

●Web2.0・・・世界を変える可能性を持った場。能動的個人同士が何かを発展させていくための空間。

『北朝鮮を知りすぎた医者』という本の著者が北朝鮮をネットを使った形で民主化を進めていくべきということをいっていたが、各国の国益を優先するがゆえに外向の場と化している国連に変わって世界政府なるものがいつどこからかネットに出現して大きく拡大していくというのもそれほど遠くない気がした。ここまでいっちゃうと誇大妄想狂なのかな・・・。


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