祝！ＴＺさんママになるんだって

　昔々、非常勤講師時代の話です。授業でフリーソフトを使っていました。当時は回線状態が悪く、たびたび接続が切れました。一つのアプリを落とすにも苦労しました。
　就職しても、就職先にインターネット設備がないかも知れません。授業で使ったアプリケーションを圧縮し、２枚のフロッピに納め、卒業記念で受講生にプレゼントしました。
　就職先で使うには、ディスク２枚のデータをＰＣに入れ、結合ソフトで一つのファイルにした上で解凍しなければ使えません。当時はこのような方法しかありませんでした。これらも授業の一環でした。私はこっそりデータに、『贈る言葉』なるテキスト文書をしのばせておきました。
　二年を過ぎた頃、突然にＴＺさんからリンゴが贈られてきました。箱の中に一通の手紙が入っていました。就職したＴＺさんの上司が「なんかタダのソフトが使えるらしいけど。」と言い始め、使えるコンピュータを買おうということになったそうです。ＴＺさんは「いまあるここのコンピュータで使えます。」と言ったそうです。
　さて、ＴＺさんはとても優秀な生徒さんでしたので、翌日二枚のフロッピーを会社へ持って行き、セットアップしました。パソコンを使える人が限られていた時代だったので、会社ではＴＺさんが無くてはならない事務員さんに昇格したそうです。
　使っているうちに、リードミーファイルに『贈る言葉』を発見し、講師の悪戯に感激したそうです。そして特産のリンゴを送ってくれました。お礼の電話をしましたら、母上さまが出られました。充分お礼を言って、我が県特産の果物を送りました。
　そんなことで、特産物の交換が毎年行われている田神家です。昨日お礼のメールに「大きなお腹です。２８日が予定日です。○チャンも△ちゃんもお母さんになってます。」と書いてありました。お腹の子は坊やらしいですから、坊やにお年玉をプレゼントすると返信しました。妻とお年玉を相談しました。「よどかけ」＋「くつした」で決まりそうです。