田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

ある人がブログを閉鎖した・・・それを思い

2013年11月02日 | 宗教その他
 カルトと云われる宗教を信じた多くの人々から陰謀論を聞くことが多い。陰謀論を最初に聞いたのはオーム真理教の幹部信者、刺殺された村井氏が「阪神淡路大震災は地震兵器によって起こされた陰謀だ。」と真顔で言うのを、テレビで見たときである。隣に座っていた同じく幹部信者上祐氏に同意を促していた。耳を疑う話だが、彼等は持論をよどみなく語った。私は馬鹿らしく聞くのが嫌であったが、テレビは、教義の論破点を世間にさらすかのように、その話題を流し続けた。彼等の話を聞を真に受けた者も少なからずいると思う。その昔、スプーン曲げを信じたように。
 宗教と近い関係にあるのが占いだと思っている。総ての人が信じているとは思えないが、姓名判断や星占いは新聞にさえ載る。お遊びなら知らず、馬鹿らしくてあんなものはまともに信ずることはできない。可愛い我が子の名は、姓名判断にすがる親が多いのである。その基となる四柱推命は、中国の春秋戦国時代の陰陽五行思想を源とするらしい。信ずる人はその成り立ちを強調するが、歴史があるから正しいのではなく、いつの時代も、証明不可能な説を信ずる人がいる、ということである。特に、科学が発達していなかった時代は、伝染病が悪魔の仕業や遺伝と思われたこともあったであろう。
 占いや宗教は信ずる人があるからこそ成り立つのである。一昔前に流行した天中殺やノストラダムスの大予言などは、それが誰を儲けさせたか考えれば、それらが信ずるに値する代物かどうか、おのずからわかるであろう。儲けとは金品だけではなく、己の満足感を満たしたい奴らもいるから油断できない。つまり、自分の蒔いた噂や流言が広まることに無上の喜びを得る愉快犯のようなものである。ネットの世界に多く存在する。
 オーム真理教に高学歴の人が多かったのには諸説あるが、私は単に教義を理解し得るのは聡明な頭脳が必要であるとの妄信から、根拠無く信じた振りをしていたのだと思う。村井氏が上祐氏に同意を求め、上祐氏は面倒くさそうに同意していたのを思い出す。一つの経験を話せば、優秀で人当たりも良かった友人とノストラダムスの大予言について話していた時であった。私はあくまでもお遊びの話題として捉えていた。彼は「聖書に書いてあるから真実だ。」と言い切り、誰の意見にも同意しなかった。温和な彼に珍しい態度であった。彼はクリスチャンであった。
 フリーメイソンやイルミナティーなどを例に挙げ、世界は陰謀に満ち溢れていると思う人もいる。それらのメンバーだけが利益を得るように、陰謀が張りめぐらせてあり、一般の人は経済的に苦しめられていると言う人もいる。ならば誰も苦しまない世界を作るために、世界を独占している人らをせん滅しようなどと考える者達が台頭しても不思議ではない。そんな思想がネオナチズムではなかろうか。
 世界経済も政治も安全も、人の意のままには動かない。動くのは民の意思である。民の意思は一部の力のある扇動者でも動かしがたい。民の意思は世情によって一点に集中する。その一点が是なのか非であるかを見極めるのが教養であると思う。今の私はまだまだ教養が足りないと思うのである。