葉を落とした灌木、そのあちこちに丸い実が残っていました。「はて、何だろう? 見たことのあるような・・・」としばらく悩みました。頭の中の図鑑を必死にめくっては見たものの当てはまるものが浮かんでこない・・・。「丸い実・・・?」というような具合で頭の切れが鈍っていることを痛感。で、かなり時間がたってふと気が付きました。「羽根がないのだ! ツクバネだ!」と。羽根が付いている実なら一瞥で分かりますが、なくなった姿をそれに結び付けられない・・・。植物にはいろいろなステージがあることを今更のように思い知らされた次第です。まだまだいっぱい観察するべき対象があるのですね。
ツクバネの冬芽です。対生です。枝には2種あるようで、昨年の葉が付いた葉柄がひげのような状態で何本も付いています。葉の付け根の離層は発達しているのですが、利用しない柄には離層はないようです。まるで複葉の葉柄のような感じです。発達した枝の表面は樹皮が細かく咲けて覆っています。
ツクバネは針葉樹に取りつく半寄生植物だそうですが、どなたがどういう方法で調べたんだろうかと時々思ってしまいます。
ツクバネは針葉樹に取りつく半寄生植物だそうですが、どなたがどういう方法で調べたんだろうかと時々思ってしまいます。