「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

本格始動!

2010-09-27 23:21:22 | 国際防災協力
実質的な活動初日と言うべきか。

完全な夜型の「旅の坊主」にしては極めて珍しいことながら、
必要に駆られて6時前に起床。シャワーとカフェオレの朝食。

プロジェクトのポロシャツにカーゴパンツ、
足ごしらえはトレッキングシューズというのだから、
どう見ても現場対応のいでたちではあるなぁ。

7時にマンション発。
Hさんの車に便乗し、Sリーダー共々、内務省ビル4階のプロジェクトの部屋へ。

月曜朝のミーティング、H専門家からの引き継ぎなど、
プロジェクトが本格始動した感あり。

10時を過ぎてJICA事務所へ。
メキシコ在住のコンサルタントIさんが
プロジェクトのサイト(コミュニティ)を回ってきてくれて、
その報告会。

十分、わかっていたはずの話ではあるが、
プロジェクトの難しさ、サイトの数の多さ、散らばりの広さに比べ、
関係者数の少なさには愕然とさせられる。

プロジェクトは6ヶ国24自治体の49サイトに及ぶ。
それに対して日本人専門家はわずか3人。
各国の現地職員に、BOSAIの精神をしっかりと伝え、
彼らに動いてもらう以外に方法はない。
そこに横たわる言葉の壁……。

日本から『もしドラ』は持ってきたが、
まさに、マネジメントのセンスこそが求められるのだと、改めて思う。

Iさんも交え、プロジェクト関係者5人で、
いつもの?日本料理店「日本一」にて昼食。

事務所に戻り、諸々の課題をメモにまとめる。
あっという間に、A4ならぬレターサイズ2枚が埋まる。
わずか1年の滞在で、どこまで出来るだろうか……。

一旦マンションに戻った後、
Iさんを除く4名にワシントンからのお客さまHさんを交え、
とあるショッピングモールにある洒落た中華料理店でいろいろと話す。
BOSAIに資金を取り組むにはどうすればよいのか。
一方で、住民と共に汗を流して成果を出しつつも、
他方で、BOSAIへの投資を促し、
BOSAIで人が食べていける仕組みを作って行かないと、
どの道、どこかで限界が来る。

そのための仕掛け作り。まことに難しい課題であるが、
ここでがんばらなければ、であった。

ショッピングモールの中には、これまた洒落た洋菓子屋があり
美味しいシュークリームを売っていた。

2つほど買って帰り、前日に引き続きHさんにネット環境をお借りしつつ、
奥さまも交えた三人で、いろいろと話す。

                                (9月30日アップ)