「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

【8月23日】明日からのワークショップに備えて

2009-08-23 23:52:41 | 国際防災協力
2009年8月23日 日曜日

有難いことに、時差ボケもなく目覚める。
しっかりと朝食をとった上で、
9時過ぎにプロジェクトの車で現地調査に出発。

月曜からのワークショップに備えての事前調査。
まずはリベルタ県サラコサ市のとある集落へ。
テーマはがけ下にある学校への雨水や土砂の流入をどう避けるか。

教室4つで、小中合わせて9学年の児童・生徒150人が通う学校。
当然のことながら教室数は足らず、朝の部昼の部の複式学級で、
かつ複数学年が同じ教室で勉強するという、
途上国であればままある事例。

雨水が校舎に流れ込まないようにするためには、
がけの上からの水の流れを何とかする以外にない。
厳しい立地条件にある学校だが、
テーマは明確ゆえ対策の方向も比較的見えやすい。

ということで、この学校でのワークショップについては、
イメージができたのだが……。

次に行ったのが、サンルイスタルバ市の海岸沿いの集落。
洪水と高潮、さらに津波という
3つの災害を考えなくてはならないという場所。
しかも、この集落をケーススタディーに、
4つの集落の関係者を集めてワークショップをしようというのだから、
ちょいと、ではなくハードルの高い課題である。
現地側の準備も疑問符の連続。

まぁ、予想できなかった訳ではなかったが、
急遽、プログラムをかなり変更することになる。

何だかんだと時間がかかり、3時過ぎにようやく昼食。
エルサルバドルのソウルフード「ププサ」を食べ、ホテルに戻る。
AさんKさんと再度打ち合わせの後、二人は一旦仕事に戻る。

今回の宿はシェラトン・プレジデンテ。
日本円に直してもそれなりの額だが、
そこはそれだけの施設と安全・安心が買えるのは何より。
プールもあり久し振りに少しだけ泳ぐ。

夕食は、Aさん、Kさん、そしてプロジェクトリーダーKさんと日本食の店へ。
長期専門家の皆さんにすれば、短期専門家の来訪は「ハレ」なのだそうで、
皆でワイワイガヤガヤ。持参の酒はまずにごり酒が消える。

(8月29日アップ)