「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

BCPってやっぱり良くわからない……

2007-09-04 23:32:03 | Weblog
 9月4日

 新宿・、センチュリーハイアットにて、BCPについての研究会。何でもえらく
高い額の参加費を取るとのことで、誰が何を話すのか、どのような参加者が
いるのか、戦々恐々であった。あったが……。

 BCPに関する違和感は、やはり違和感のままだった。

 防災・危機管理の世界では、議論は具体的でなければならないというのは
ド初歩のド初歩。抽象論を交わしたところで人は救えない。しかし、BCPは
端から「マルチ・ハザード」で、かつ「原因の如何を問わず、業務継続に支障が
生じたら/生じかねない事態が発生したら」という、何ともあいまいな話。
BCPと災害対策の区別もまともにつかないような人が、金融の世界ではさも
わかったように話をしている。(主催者側には申し訳ないが、おいおい、という
人選であったように思う……。)私には全く理解できない世界であった……。

 ただ、話題提供者の中にも参加者の中にも、しびれるような話をしてくれる
人はいた。特に(翌日に報告される)某アルプス電気のお二方と話をさせて
いただいた時には、「これはこれは……」という感じであった。もちろん、
某日立の危機管理を一手に引き受けていたと思しき15年?選手の話も極め
つけてすばらしかった。それに比べて我が身は、どうもいつもの「与太噺」を
してしまったような……。まぁ、一石を投じることは出来たし、悔いは全く
ないが。

 事務所に寄りK君と軽い夜食。その後、最終の新幹線で富士の仮寓へ。

 (9月10日 札幌にて記す)