たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

ハードな儀式

2016-08-23 10:40:01 | 伊勢神宮

<多賀宮 たかのみや>

 

先日、伊勢神宮の大宮司である

鷹司尚武(たかつかさなおたけ)氏の

インタビュー記事を読みました。

興味深い内容ばかりのお話の中でも、

特に印象に残ったのは、

神宮祭祀がいかにハードな儀式かということです。

 

神宮の重要なお祭りのほとんどは深夜に行われ、

その間ご奉仕する神職たちは、

御殿前の砂利の上に長時間座り続けます。

炎天下の夏も極寒の冬も、

ひたすら薄いゴザの上で正座をしたまま、

八度拝という独特な所作を繰り返すのです。

 

前任者である北白川元大宮司が引退されたのも、

70歳を過ぎて足腰の具合が悪くなり、

祭祀を続けることによる肉体的負担が、

身体に堪えるようになったからなのだとか。

同じような理由で、一昨々年の式年遷宮では、

黒田清子さまが臨時祭主の役目を努められました。

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