たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

疫病対策のカギ

2020-04-01 09:11:37 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.69 *****

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味酒(うまざけ) 三輪の殿(との)の
 朝門(あさと)にも 押し開かね
 三輪の殿門(とのど)を

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大田田根子を神主として迎え、

臣下に造らせたお酒を大物主神に献上する際、

崇神天皇が詠んだこの歌に、

昨日の「卯と酉の時刻」の暗示を加えますと、

「酉の時刻から夜通し神事を行い、

卯の時刻になったら門を開けて外に出よ」

という暗示が浮かび上がります。

 

さらに、味酒(うまざけ)を

三輪山の水で造った酒に、

三輪の殿門(とのど)を

三輪山の三ツ鳥居に置き換えれば、

「三輪山の水を原料とする酒(薬)を飲み、

三ツ鳥居を潜って下界に戻る」といった

情景も見えてくるでしょう。

 

つまり、このとき崇神天皇が行った神事とは、

水やアルコールを使って場を清め、

鳥居を潜って心身を浄化する

ことだったとも考えられるのですね。

このときに「お酒」が初めて造られたとするなら、

やはり疫病対策には「水」「米」「菌」

「発酵」がカギとなってくるのかもしれません。

 

さらに、三輪の殿門(三ツ鳥居)が

何を示唆しているのかを想像してみると、

私たちも良く知る「あの風習」

がイメージされるのでした。

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