たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

茅の輪くぐり

2020-04-02 09:14:11 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.70 *****

毎年6月30日になると、各地の神社で

「夏越の祓(なごしのはらえ)」

という行事が執り行われます。

その際に登場するのが、「茅の輪」と呼ばれる

茅(ちがや・草)で編んだ巨大な輪でして、

これを手順通りに潜ることで、

知らず知らずのうちに身についた

災厄を振り払うことができるのだそうです。

 

一説にこれらの風習は、「蘇民将来」

の民話から生まれたとも言われており、

スサノオ(牛頭天皇)の申し出を受け、

快く宿を提供した蘇民将来に対し、

スサノオが「腰に茅で造った輪をつければ、

流行り病を避けられる」という

言葉を残して去って行ったことから、

これらの行事が盛んに行われる

ようになったと聞きます。

 

「茅の輪くぐり」のやり方は、

神社によって多少異なるものの、

基本的には丸い輪の中を8の字を描くようにして、

左→右→左と「3回」くぐるのが特徴で、

件の大神神社では榊・杉・松をかかげた3連の輪を、

杉の輪、松の輪、杉の輪、榊の輪の順に巡るとのこと。

恐らく、この大神神社独自の茅の輪くぐりの形式は、

近年にできたものだと思われますが、

一説にこの3連の輪は、三輪山との結界を示す

「三ツ鳥居」を模したという話もあるのでした。

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