<賢島 かしこじま>
森林の割合が国土の7割を占める、
「山大国」日本列島ではありますが、
その一方で周囲を海に囲まれた
「大海原に浮かぶ島」でもあります。
日本が長い間、独立国家を維持してこられたのは、
この「山」と「海」という恵まれた自然環境があってこそ。
古代より日本と日本人に与えられた恩恵は、
紛れもなく自然からもたらされたものです。
大祓の詞にもあるように、
海には人間のツミケガレを祓い、
「飲み込んで」消し去ってくれる力があります。
記紀の中で、スサノオが「海」の支配を任されたのも、
それだけ「海」という存在が、
日本を守る上での重要な要だったからなのでしょう。
海の神様を大事にすることは、
日本という国の平和を維持することにもつながるのですね。