<東吉野村 ひがしよしのむら>
国土の約70%を山や森林が占める日本という国は、
「ちょっと歩けば山に入る」のが当たり前の環境です。
高層マンションや高層ビルが立ち並ぶ大都市でさえ、
ほんの一時間も電車に乗れば、
そこはすでに「山の神様の領域」。
言うなれば私たちは毎日、
「どこかの山の端を歩いている」のですね。
都市災害というのは、
土地の液状化や住宅火災などに限った問題ではなく、
「周辺の山の異変」が引き起こす
多種多様な現象も含まれています。
山が神域であることを忘れた人々の無遠慮さ、
利便性を優先する現代人の山への無関心さが、
今多くの災難を呼んでいるのかもしれません。