***** 子年の展望 No.32 *****
年明けに記事にした
「子年の展望No.1~No.13」の中で、
日本神話に登場する「大国主神とネズミ」
のやり取りを取り上げました。
その際、火の海に囲まれた大国主神を
助けるために、ネズミが発した
「中はほらほら、外はすぶすぶ」という呪文は、
「大火災」から身を守る術を
示しているのではないかと推測しましたが、
それと同時に「ウイルス」への対策法も
暗示しているとすれば、非常に興味深い内容が
あぶり出されてくるような気がいたします。
大国主神が逃げ込んだ
「入り口は狭く奥は広い場所」とは、
つまり外界を遮断した建物の中
(場合によっては地下)を指しますから、
自宅の部屋あるいは病院の一室などに
一定期間身を隠すことが、感染拡大を防ぐ
有効策だという意味にも受け取れるでしょう。
医学の発達した現代でもなお、
疫病の流行時にはまず感染患者の
「隔離」を重要視しているところを見ると、
大国主神とネズミが伝える疫病対策が、
時代を経た今も効力を持ち続けて
いることは確かかもしれません。