たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

丹生都姫命

2020-11-19 10:32:03 | 神社と災害

 

***** 神社と災害 No.81 *****

名草戸畔と「山の民」の関係がどうしても気になり、

あれこれと探ってみたところ、

丹生都姫命というキーワードにぶつかりました。

先日の記事内でも、「丹生都比売神社の

祖先神(神社を創建した人たちの祖先)は

名草彦・名草姫だった」と記したように、

もともと深いつながりを持つ両者ですが、

実は名草戸畔は「丹生都姫命の子孫」、

あるいは名草姫(名草戸畔?)の婿は

「丹生都姫命の御子・名草比古」

だったとも考えられるのだとか……。

 

まあ、ネタの信憑性や時系列の前後はともかく、

これらの説が唱えられるということは、

少なくとも「鉱山の神」である

丹生都姫命と名草戸畔が、同じ役目を

共有する人物だったようにも感じられます。

 

ちなみに、丹生都姫命の出自はと言いますと、

江南の呉王国の王女(大日女姫と稚日女姫)

の妹として生を受けたものの、

戦乱により国を追われたため、

新天地を求めて南九州に上陸し、

その後中央構造線に沿って

和歌山にたどりついたとのこと。

それらの話を踏まえれば、名草戸畔も

スンダランド由来の海人族ではなく、

「龍蛇信仰」とともに来日した

呉越系渡来人の可能性もありそうですね。

【参考サイト】

神奈備

この記事についてブログを書く
« スンダランド | トップ | 二つの系統 »