たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

二つの系統

2020-11-20 10:38:28 | 神社と災害

 

***** 神社と災害 No.82 *****

一説に、海人族のルーツは

「インド・チャイニーズ系」と

「インドネシア系」の二系統に、

大きく分けられるという話があります。

 

「インド・チャイニーズ系」は、

中国南部のビン越地方の漂海民に端を発し、

東シナ海を北上、山東半島、遼東半島、

朝鮮半島西海岸を経由して、

玄界灘に達したと推定される

安曇系およびその傍系の住吉系漁労民。

一方「インドネシア系」は、

フィリピン付近海域から黒潮の流れに沿って、

台湾、沖縄、奄美諸島を経由した

隼人系(宗像系)海人族とのことで、

両者は複雑に混交しながら東日本の沿岸や

内陸部へと侵入して行ったのだそう。

 

この話を元に海人族を分類するなら、

「インド・チャイニーズ系」は主に航海に長じた龍蛇系、

「インドネシア系」は主に漁労を得意とする

スンダランド系となるのかもしれません。

 

ちなみに、名草戸畔の本拠地周辺には、

「出雲系」の人々の居住地があったと言いますから、

本来は「インドネシア系海人族」だった名草戸畔が、

丹生都姫命一族や出雲一族と姻戚関係を結ぶうちに、

「インド・チャイニーズ系」寄りの家系に

変貌した可能性もあるのでしょう。

この記事についてブログを書く
« 丹生都姫命 | トップ | イメージの転換 »