たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

出雲神話の特徴

2018-10-30 09:17:08 |  出雲の神話

<鳥屋神社 とやじんじゃ>

 

==========================

果敢に戦いを挑んだタケミナカタでしたが、
逆にタケミカヅチに軽々と手をつかまれ、
あっという間に投げ飛ばされてしまいました。
敗北を悟ったタケミナカタは、
慌ててその場から逃げ出したものの、
信濃の国の諏訪湖のほとりまできたところで、
タケミカヅチに追い詰められてしまいます。
そして、国譲りに同意することと、
一生諏訪の地から出ないことを、
命乞いの交換条件として約束させられたのです。

==========================

 

タケミナカタが登場するシーンで手にしていた大岩は、

「山の神」の属性を意味するという説があります。

そして、タケミナカタと対比して描かれる事代主神は、

岬で魚釣りをしていたことからもわかるように

「海の神」の属性を帯びていますね。

恐らく、この対照的な大国主神の二柱の子が示すのは、

大国主神が国造りをより盤石にすべく、

「近隣国」そして「様々な部族」と

婚姻関係を結んでいたという事実でしょう。

 

古代日本にやってきたイスラエル氏族の系統を、

明確に分けることができないように、

ひと口に、「国津神」「出雲系の神々」

「大国主神の子孫」 とは言っても、

各々の神によってその背景は千差万別です。

「天津神系の血が濃い国津神」

「渡来系の血が濃い国津神」

「海人族系の血が濃い国津神」……など、

複雑な立ち位置に置かれた神々が目立つのも、

出雲神話の特徴のひとつなのかもしれません。

この記事についてブログを書く
« タケミナカタ | トップ | ミカとナカ »