たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

ミカとナカ

2018-10-31 09:20:27 |  出雲の神話

<大甕神社 おおみかじんじゃ>

 

鹿島神宮が創始される以前、鹿島周辺の一帯は、

那賀国造によって管理された土地だったと聞きます。

「ナカ」という言葉を耳にすると、

阿波国との関連が思い浮かびますが、

タケミナカタという神様の名称にも、

「ナカ」の文字が含まれており、

また、「タケミ」「カ」という音は、

「甕」とのつながりを連想させます。

 

もしかすると、タケミナカタという神にも、

「ミカ」とのつながりがあったのでしょうか……。

 

ちなみに、タケミナカタの本拠地でもある

諏訪地方には、道祖神信仰という

土着の風習が残っておりました。

道祖神と言うのはつまり「塞ノ神」であり、

「甕(みか)」にも通じる祭祀対象ですね。

タケミカヅチ、タケミナカタという

二神の名が持つ共通の響きの中には、

神々がたどった複雑な経緯が隠されているようです。

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