たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

金色の宝珠

2020-08-30 09:53:54 | 古代の出雲

<ホーランエンヤ伝承館>

 

『旧約聖書』に記された、

「青銅の蛇」のモチーフを見て思い浮んだのは、

先日記事にした松江市の

「ホーランエンヤ」という祭事のことでした。

ホーランエンヤで使用される船には、

「金色の宝珠」付きのポールが掲げられており、

一説には「神武東征」を表すシンボル

ではないかという話があるのです。

もし、これが事実だとするなら、

金色の宝珠は「金鶏」を模した装飾で、

トビやタカなどの猛禽類を

表した可能性が高いのでしょう。

 

しかしながら、あの先の尖った

宝珠独特のフォルムを眺めておりますと、

鳥よりも「トグロを巻いた蛇」と

表現したほうがしっくりくるのも事実でして、

個人的には「金色の火の玉」とも称される、

神有祭のご神体・セグロウミヘビを

重ね合わせてしまいます。

恐らく、古代の出雲人の目には、

「青銅の蛇」を掲げて海を渡る

古代イスラエルの人々が、

夜の海を自在に泳ぎ回る、

金色のセグロウミヘビのように

見えたのかもしれません。

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