たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

狐と狸

2018-04-27 09:12:19 | 阿波・忌部氏1

<上一宮大粟神社 かみいちのみやおおあわじんじゃ>

 

大粟比売命、あわわ神、阿波女(あわめ)、

豊受の大神、気比明神……等々、

様々な神名を持つ大宜都比売命ですが、

そのほとんどは「穀物神」を表す名称です。

また、大宜都比売命の「げつ」は、

狐を意味する「けつ」を表すとも言われており、

稲荷神とのつながりも否定できません。

キツネと聞いて思い浮かぶのは、

その昔空海が追い払ったとされる、

「四国の狐たち」の話ですね。

 

実は、徳島という地は「狸」の昔話が多数残る、

「たぬきの聖地」であることをご存知でしょうか?

逆に「狐」が登場する物語は極端に少ないため、

地元では「空海が追い出したから」という噂が、

まことしやかに流れているのだとか。

大宜都比売命がキツネの一面を持つとするなら、

タヌキというのは、古代阿波国にやってきた

渡来人を暗喩している可能性もあります。

本土と四国を結ぶ「鉄の橋」がかけられた今、

狐たちは再びこの地に戻ってくるのでしょうか……。

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