***** 災害備忘録 No.16 *****
◆ 更新されない情報 ◆
昨日記した「不慣れな自治体」の内容とも
絡みますが、災害時に必要な「地域の情報」が、
住民に届きにくいという話を良く耳にします。
「電話がつながらない」「SNSが更新されない」
「市のHPがダウンしていた」……等々、
「今知らせなくてどうする」という緊急時に限って、
肝心の市役所等の機能がマヒし、住民が必要な
情報を受け取れない事態が発生しがちなのです。
また、「避難所開設情報」「河川水位情報」
「道路の被害状況」など、災害時に入手したい
情報のほとんどがバラバラに発信されているため、
市役所などのHPからリンクを経由したり、
ネット検索を繰り返したりすることでしか、
該当ページを見つけられないという不便さも……。
ネット扱いに慣れた世代であればともかく、
お年寄りしかいないような世帯では、
自分の周りに迫りつつある危険を
認知することもできないのでしょう。
いずれにせよ、「人員と電話回線を確保すること」
「災害時に必要な情報をまとめること」
「HPのデザインをわかりやすくすること」
「SNSの更新頻度を上げること」……などは、
重要な防災対策のひとつだと個人的には感じます。