たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

依存的な人々

2020-01-26 09:16:43 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.17 *****

◆ 誰かが知らせにきてくれる ◆

これまで、自治体に対する苦言ばかりに

なってしまいましたが、私たち住民側にも

反省すべき点があるということもまた事実です。

例えば、田舎の地区の班長を務めていた知人によりますと、

消防自動車がサイレンを鳴らしながら避難を呼びかける中で、

不安そうに家の前に出てきたご近所さんは数人のみ。

特にお年寄りの人たちは、まるで「自分とは無関係」

と言わんばかりに家に籠っていたそうです。

 

幸いにもこの地区は大きな被害を免れたため、

後日様子を確認がてら近隣の家を訪問してみたところ、

お年寄りは口々に「何かあれば班長が教えてくれると思った」

「何かあれば誰かが助けに来てくれると思った」

と訴えるのだとか……。知人は知人で

「何かあれば町内会長から連絡が来る」

と考えていたそうですから、

お互い様と言えばお互い様ではあるものの、

いかに人間が「依存的」「人任せ」

であるかを証明するような話です。

 

住民通しのつながりが深いと言われる

田舎でもこの程度の意識ゆえ、

こと都市部においては「近隣の助けは得られない」

と覚悟しておいたほうが良いのでしょう。

いずれにせよ、自分が避難すべきタイミングは

「誰も教えてくれない」、そして自分の命を

「人任せにしていけない」ことだけは確かかもしれません。

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