<月夜見宮 つきよみのみや>
本日は外宮の別宮である月夜見宮にて、
遷御の儀が執り行われます。
天照太御神の弟神にあたる月夜見尊(月読命)は、
夜の食国(よるのおすくに)を司る神様ですが、
記紀神話にはほとんど登場しません。
月を支配する存在であることから、
男性神ではなく女性神だという意見や、
スサノオと支配領域が近いため、
スサノウとツキヨミは同一神だという見方など、
数々の謎を身にまとっているのが、
ツキヨミノミコトという神様です。
ちなみに伊勢神宮には、
つきよみのみやという場所がふたつあり、
ご祭神も同じツキヨミノミコト。
一説では内宮の月読宮には男性神が祀られ、
外宮の月夜見宮には女性神が祀られている、
などといわれているものの、
真偽ほどは定かではありません。
ただ、ふたつのお宮をお参りしますと、
その周辺に漂う雰囲気から、
大きな違いがあることに気づきます。