<鎌倉光則寺 かまくらこうそくじ>
神社とお寺の大きな違いは、
「対象となるモニュメントがあるかないか」
の差ともいえるでしょう。
よく「モノに思いが宿る」などというように、
仏像や宝物などに祈願をすると、
その対象物に参拝者の思いが付着し、
雪だるま式に増えて行きます。
仏像というモニュメントのあるお寺は、
祈願の思いが集中しやすい場所でもあるのです。
今では神社もお寺も、
祈願所として一緒くたに認識されておりますが、
お寺には人々の心を集める役割があり、
神社には人々の心を広げる役目があると感じます。
仏像を拝むときは、仏に助けを求めるのではなく、
仏様に感謝する気持ちを、
また神前に立ったときは、神に力をもらうのではなく、
神様を敬う気持ちを捧げることが大切なのでしょう。