たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

水の意思

2020-01-27 09:22:33 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.18 *****

◆ 紙一重の被害 ◆

昨年の台風襲来時の豪雨により、

大小問わず多くの河川が決壊・氾濫・越水

をしましたが、ハザードマップなどで

「浸水エリア」に指定された地域内でも、

川の右岸と左岸では被害の差が顕著だったそうです。

 

平時は同じような高さに見えても、

水はいったん流れ始めると、

「より低いほう」を目指して流れるのが常でして、

ほんの数十センチ土地が下がっていたがために、

数件の住宅のみが水に浸かってしまった……、

あるいは数十センチ土地が上がっていたために、

母屋だけは被害を免れた……例などが散見されました。

 

また、「川の形状」も被災度を左右する

要因のひとつであり、川の右岸に向かって

川筋がカーブしていたことから、

右岸の堤防のみが崩れ大量の水が

流失したというケースも……。

いずれも、被害の少なかったほうの住民は、

朝になってから「対岸の被害」

の大きさに気づいたと言います。

 

「土地の標高」に関しては、

国土交通省のサイトなどでも確認できますし、

普段から「雨はどの方向に流れて行くのか」

を注視しておくべきなのでしょう。

とにもかくにも「水は正直」ゆえ、

私たちは「水の意思」に従うしかないのですね。 

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