<阿蘇神社 あそじんじゃ>
数年前、阿蘇神社を訪れた際に感じたのは、
境内を取り巻く圧倒的な「大きさ」でした。
重厚な造りの楼門や太い注連縄、
絶え間なく吹き出る手水舎の水など、
境内には気の勢いがみなぎっており、
旅の間に何度も訪れた覚えがあります。
とにかくすべてが骨太の力を感じさせる、
一の宮らしい雰囲気の神社であったがゆえに、
今回の被害にはたいへん衝撃を受けました。
ちなみに、阿蘇神社に祀られているのは、
阿蘇大神と呼ばれる阿蘇山の神様で、
古くから阿蘇地方の大自然を支配する
「山の神」「火の神」をお祀りした場所です。
少々オカルト的な見方をするなら、今回の地震により、
阿蘇山を鎮めるための結界が崩れたともいえるわけで、
今後は火山噴火への警戒は避けられないでしょう。
東日本大震災が発生してからこの5年間、
日本人の姿を見続けてきた結果、
神々はひとつの結論を出したのだと思います。
これからは誰の目にもはっきりとわかるように、
自然の意思があらわれるのかもしれません。