たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

四つの祓い

2016-04-18 15:13:15 | 西日本の神社

<阿蘇神社 あそじんじゃ>

 

阿蘇山の「アソ」という単語は、

アイヌ語で火山を意味する言葉といわれ、

浅間山の「アサ」と同じ語源を持つそうです。

富士山の近くには、多くの「浅間」神社があり、

また伊勢市内にも「朝熊(あさま)山」という

伊勢神宮とも縁の深い場所があります。

熊本の「クマ」は「神」を示す言葉ですから、

これらの意味を重ね合わせると、

まさに「火山の神様がいる場所」が、

熊本県の阿蘇だといえるのですね。

 

火山の神様を祀る阿蘇神社が崩壊したのは、

私たちが想像する以上に深刻な状況です。

昨日は朝から強風が吹き荒れ、

全国的に「風の祓い」が起きましたが、

今回クマのアソの地で発生した「地の祓い」が、

「火の祓い」へとつながる可能性もあり、

また、これから雨の季節が近づくにつれ、

例年以上の「水の祓い」も起こるでしょう。

 

現代人や現実主義者たちが、

どんな屁理屈を言おうとも、

自然や地域の神社を守ることが、

私たちの守護につながります。

地震の連鎖と全国の火山の神を鎮めるためにも、

日本人ひとりひとりの自然への敬意が必要です。

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