たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

斎主神

2018-10-22 09:07:44 |  出雲の神話

<香取神宮 かとりじんぐう>

 

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出雲の伊耶佐の小浜に降り立ったタケミカヅチは、
十握剣を抜き、波頭に突き立てると、
剣先にあぐらをかいて座りました。
そして大国主神に対し、
「私は天上界の使者である。
天照太御神とタカキノカミ(タカミムスビ)は、
彼らの御子に葦原中つ国を支配させたい 
と考えているが、そなたはどう思うか」と尋ねたのです。

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もし仮に、タケミカヅチという神が架空の存在であるなら、

このとき天津神を代表して地上界に降り立ったのは、

いったい誰だったのかが気になるところです。

そのヒントを探すため、鹿島神宮とのつながりが深い、

香取神宮について考察してみることにしましょう。

 

実は、香取神宮の祭神である経津主神(フツヌシ)には、

斎主神(いわいぬしのかみ)という別名がありました。

一説には、斎主(いつぬし)が経津主(ふつぬし)

に転訛したとも言われておりますが、

これらの名称から察するに、香取神宮には

「祭祀をする者」がいたことが伺えます。

 

また、香取という名称は「かじ(舵)取り」

から来ているという説が有力視されており、

操船技術に長けた海人族の姿も重なりますね。

もしかすると、香取神宮という古社は、

古くは海人族の血を引く斎主が、

神剣をお祀りしていた場所だったのかもしれません。

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