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たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

祓戸四神

2014-12-06 23:39:11 | 伊雑宮・風宮式年遷宮

<佐美長神社 さみながじんじゃ>

 

佐美長神社のご祭神は、

「大歳神(おおとしのかみ)」と呼ばれる神様です。

倭姫命を導いた「真名鶴(=大歳神の化身)」を祀った場所で、

古くは大歳社(おおとしやしろ)とも、

穂落社(ほおとしのやしろ)ともいわれたそう。

 

道路わきにある信号横の鳥居をくぐり、

木々に囲まれた階段を登って行くと、

本殿がひとつ、小さなお社が四つ、

森の中にひっそりと並んでたたずんでおります。

 

私はこの四つ並んだ小さなお社にとても愛着があり、

訪れるたびに意味もなく写真を撮ってしまうのですが、

実はこの四つのお社、祓戸四神を祀っているとの話。

【祓戸四神とは】

祓戸大神(はらえどのおおかみ)ともいい、

神道において祓を司どる神様のこと。

・ 瀬織津比神(せおりつひめのかみ)

・ 気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)

・ 速開都比神(はやあきつひめのかみ)

・ 速佐須良比神(はやさすらひめのかみ)

 

この四社が佐美長神社に移されたのはごく近年のことで、

それまでは近くの川沿いに点在していたそうです。

地元の人の話では、もともとお社は五つあったらしいのですが、

洪水で流されてしまい、ひとつはどこかの民家で祀られているとか。

 

またさらに古い時代には、こちらの祓戸大神は、

伊雑宮にお祀りされていたという噂もございます。

いずれにせよ、伊雑宮と佐美長神社の関係が、

日本の神社や神様を語る上で、 重要なカギになるのでしょう。

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