<峯・矢倉神社 みねやぐらじんじゃ>
峯・矢倉神社へと続く参道の入り口は、
とてもわかりにくい場所にありました。
民家に隣接するようにして作られた石段を、
遠慮がちに登って行くと、たどり着いたのは、
「ザ・矢倉神社」とでもいうべき苔むした祭壇の前。
両脇には二基の石灯籠と崩れかけた木の祠が、
大きな磐座を守るようにして置かれています。
一説によればこの神社は、
「嶽の森(だけのもり)山」へと続く、
山岳修行のルートの出入り口にあたり、
かつては嶽の森山の遥拝所でもあったそうです。
恐らく熊野の修験道場のひとつとして、
昔からよく知られた場所だったのでしょう。
神社のふもとには、当時の名残と思われる
「薬師堂」が建てたれていました。